コンにちは。狐人 七十四夏木です。
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【140字の小説クイズ!元ネタのタイトルな~んだ?】
のまとめ。
その22。
文学作品の印象的な部分をピックアップ。
これで元ネタがわかれば凄い、という趣。
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元ネタの読書感想に飛びます!
421
この戦は反乱ではなく一揆だった。三万四千人が戦で命を落とし、三千人の女子供が斬首された。皆、喜んで命を投げ出す、異様な光景だったという。忍者も登場している。幕府軍は甲賀忍者を城中へ忍び込ませた。しかしキリシタン用語がさっぱりわからず、あっさり正体を見破られてしまったらしい。
422
この小説の主人公は、ローマ帝国第5代皇帝ネロの母、アグリパイナの物語を書いてるんだけど、ネロはこの母を処刑したり、キリスト教徒を迫害したり――かなりむちゃくちゃやってたみたい。暴君ハバネロの名前の由来になってて……って、ネロは暴君じゃなくて召使じゃね、って思ったひといる?
423
雀がお金を拾って、友達に自慢するんだけど、いやいや、拾ったお金は交番に届けようよ、落とし物を拾って届けないと、占有離脱物横領罪になっちゃうよ、落とし物を届けたら5~20%のお礼がもらえるよ、でも落とし物で困っているひとのことを思えば、そんなこと関係なくやっぱり届けようよ、って話。
424
ペネタ形の雲はうすい金色で、永遠の生命を思わせる。仲よく雲見をしていた三匹の蛙がいたんだけど、ひょんなことから一匹だけゴム靴とお嫁さんを手に入れてしまい、他の二匹の嫉妬を買ってしまう。二匹はいろいろな嫌がらせを企むのだけれど――蛙じゃなくてヘロンでも同じようなことあるよね……。
425
首を吊った老婆の足元に、ある新聞記事が置かれていた。――悪意ない報道でも誰かを傷つけてしまうことはある。インターネットやSNSが普及した現代では、誰もが情報の発信者になり得る。人の心を傷つけないツイートを心がけたいが、気軽に発言できるのがSNSというジレンマを、我々は抱えている?
元ネタのタイトルな~んだ?
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『これ程も古く、かくも飽き飽きする程長らく共に棲んだが故に、飽きたと云ふ功績に対してさへも放れることが不可能だ。』――十年一緒に住んできた妻に、夫の言い放った言葉。この言葉が嘘の詭弁だと実感されたとき、夫婦は幸福であったという結論に至るんだけど……これ、わかる方いらっしゃいます?
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ドイツ・ヘッセン地方では、雪が降ると「ホレおばさんが寝床を直している」なんて言うことがあるらしい。寝床を整えるときに飛ぶ羽毛の様子が、雪の降る光景に似ているからなのだそう。なんだかすてきな表現だ。この童話のメッセージは学校の課題になることもあるのだとか。労働を楽しむ心の大切さ。
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ハッサン・カンという高名な魔術師がいた。マティラム・ミスラ君は彼から魔術を学んだ。魔法と魔術の違いは科学技術で再現可能か否か、っていう話がある。魔術が使えるようになりたい!って夢見たことある?夢から覚めたら現実を見て生きろ!っていう……夢があるようでないような話なんだ、これは。
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賞味期限切れの食べ物をひとにすすめるなんて無神経だと思う? こんなときに笑えるなんて無神経だと思う? 無神経な人間にはなりたくないと思う? 戦争や震災、挫折や失敗から立ち直るには、ある種の無神経さが必要なのかもしれないと思う。
430
12月8日。午後6時11分、爆破成功。午後7時14分、無電途絶。あなた方は帰らなかった。――必ず命を落とすとわかっていて、それでもなお進める人は常人ではなく、偉大なる人と呼ばねばならない。あなた方は遠足に行くように艇に乗り込んでいった。そしてまったく、あなた方は遠足に行ってしまったのだ。
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私はあの人のためにお金をやりくりし、衣食住を整えているのに、あの人からお礼を言われたこともない。マリアが高価な香油をあの人の足に塗っていた。私は「もったいないことをするな!」と言った。あの人は女の味方をした。私には優しい言葉の一つもないのに。私は銀貨三十枚であの人を売った。
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小学校を卒業したばかりのぼくは、家事や仕事の手伝いをしてる。町では肩身が狭い。兄が子供みたいなことを言うたび失望する。せめて母が生きていれば、兄がもう少ししっかりしていれば、父が酒をよしてくれれば……。ここは、いつまで経ってもちっとも開けていかない、海岸から遠い傾いた町なんだ。
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ししおどりのお祭りのはじまりは、湯治に出かけた百姓が、団子の食べ残しをししが食べるだろうと思って野原に置いていき、手ぬぐいを忘れたと気づいて引き返すと、六頭のししがぐるぐる環になって、団子と手ぬぐいの周りを踊ってた。お祭りのときは神様や自然や動物たちに感謝して楽しみたいと思った。
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ミラーリングって知ってる? 会話中に相手の口調、手や足の動きを『さりげなく』まねることで、相手に好意を表して、相手からも好意を持ってもらう恋愛テクニックなんだけど、この前やってみたら「口まねうぜぇ」って、言われちゃったんだよね。さりげなくやるのが、ポイントだったんだよね。とほほ。
435
ぼくが犬のモノマネをすると、赤い着物の女の子がとても笑ってくれた。ぼくはうれしくなった。調子にのって、床をごろごろ転げ回って、廊下の端まできたら、そこには階段があって……ぼくは落ちた。――ぼくがいなくなっても世界は回り続けてる。だけど、誰かにとって特別な命でありたいと願う。
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妻が産んだばかりの女の子は弱々しい様子。僕は「急いで洗礼の水を汲んでくるんだ!」と息子たちに言った。が、息子たちはなかなか戻らず、どこかで遊んでいるんだろうとカン違いした僕は「みんなカラスになってしまえ!」と呪いの言葉を口にした。なんであんなことを言ってしまったんだろう……。
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私が汽車の中で出会った小娘は、下品な顔立ちで、不潔な服装をして、無作法で……私は不快さと腹立たしさを覚える。しかし、空から降る、鮮やかな蜜柑の色が、私の小娘に対する印象を一変させる。怖そうな見た目、奇抜なファッション――人を見た目だけで判断しない想像力を持ちたい、と思った。
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照井は「女だてらに自転車に乗るなんてけしからん。女は男の真似はよした方がいい」と一枝に言う。女性蔑視だと思う?(君がとても大切で、自転車に乗ってケガなどしてはいけないから)という思いを一枝が感じられるかどうかで、種々の問題につながっていく。男の優しさと女性蔑視は紙一重だと思う。
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今は病みとかメンヘラとかいうけれど、昔は神経衰弱とかいってたんだ。「とにかく友達と話しまくる」という治療法があるんだけど、鬱々としてるから、友達を不快にするようなことをつい言っちゃうんだ。それを理解してくれる友達を、リアルで作るのは難しいんだけど、ツイッターならどうなのかな?
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ミケランジェロの「最後の審判」を見て、急に書けなくなる私。素晴らしい作品に接して、インスピレーションを得る人もいれば、自信を失う人もいる。素晴らしい作品と出会うことは幸運か不幸かを考えてみる。それでも私は、私の陋巷の聖母を頼りに書くしかないのである。
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