おすすめ小説『真夜中の子供たち サルマン・ラシュディ』世界中で絶賛の嵐!

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コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。
(「『狐人』の由来」と「初めまして」のご挨拶はこちら⇒狐人日記 その1 「皆もすなるブログといふものを…」&「『狐人』の由来」

今回は、ようやく読み終わった小説『真夜中の子供たち』について小説読書感想を書こうとしたのですが……、この小説はぜひ先入観にとらわれず読んでほしい、と思ってしまいました。しかし、そうなってくると、あらすじなど具体的な内容には触れず、何かを書かなければならないわけで、小説読書感想などはとても書けそうにない……、まさに今、どうしよう――といった感じです(自分で言い出しておいて)。

とりあえず、ブログ記事タイトルを、いつもの「小説読書感想」から「おすすめ小説」にしてみたのですが、さてはて。

『真夜中の子供たち』を、ぜひ先入観にとらわれず読んでほしい、と思った理由は、実は僕自身が、ほとんど内容なんかの前知識のない状態で読み、読後とてもすばらしい小説だ、と感じたからなのですが(あらすじさえ知りませんでした)。

僕がサルマン・ラシュディさんの『真夜中の子供たち』を読もうと思ったのは、この小説が、ノルウェー・ブック・クラブによって選ばれた「世界最高の文学100冊」のうちの1冊だったからです。

ノルウェー・ブック・クラブは、インターネットで書籍類を販売している会社で、言うなればAmazonみたいな会社ですね。

ただし、「世界最高の文学100冊」の選出にはノーベル賞候補者を調査するノーベル研究所と愛書家団体が協力しているそうなので、どうやらノルウェー・ブック・クラブの会社都合だけで選ばれているわけではなさそうです。

実は、僕はすでに「世界最高の文学100冊」選出の小説をいくつか読んでいます。

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これらがすべてよかったので、では次は『真夜中の子供たち』だ、ということだったのですが、これもとてもよかったです。

さてさて。

小説の内容について、できるだけ前知識を与えずに、その小説をおすすめするにはどうすればよいのか、考えてみたのですが。

僕の意見はともかくとして、「世界最高の文学100冊」に選出されているというのは、どうでしょうか、なかなか興味をそそられませんか?

「世界最高の文学100冊」……、「世界」――すなわち、世界の評価を見てみるのは、どうでしょうか、ということなのです。

今回のブログ記事タイトルで示してもいるのですが、サルマン・ラシュディさんの『真夜中の子供たち』は、世界中が大絶賛している小説です。その証拠として、世界的に権威ある新聞が、『真夜中の子供たち』という小説に賛辞を寄せています。以下に羅列しますので、見ていきましょう。

ガルシア=マルケス『百年の孤独』以来の衝撃。

――ザ・タイムズ

大傑作。勇気ある新人作家の天賦の才能がみごとに披露されている

――ワシントン・ポスト

インドは自分のギュンター・グラスを発見した。

――サンデイ・テレグラフ

みごとな叙事詩的小説……V・S・ナイポールやミラン・クンデラのランクに位置づけられる輝かしい新人。

――ニューズウィーク

すばらしい本。サルマン・ラシュディは第一線の作家だ。

――オブザーヴァー

重要この上なし……めまいがするほどエキサイティングな読書体験。

――タイムズ文芸付録(TLS)

驚くほど独創的で、楽しませる本。

――デイリー・テレグラフ

インドは一人の光り輝く小説家を産み出した――驚くほど想像力に富み、知性にあふれ、息もつかせぬストーリーテリングの才に秀でた小説家を。

――ニューヨーカー

最高級の新種フィクション――魔術的で、芸術的で、しかも政治的。

――ニュー・ステイツマン

ほんの数人の作家しか誘発できないような興奮と歓びを読者に喚起させる本書は、無視できない才能の輝かしいデビューを告げている。ラシュディはあらゆる偉大な小説家たちと同じく、天性のストーリーテラーであり、彼の物語は現代インドの物語にほかならない。

――パブリッシャーズ・ウィークリー

魅了してやまない絢爛たる小説。インドは英国小説に多大の貢献をしているが、中でも本書は最も注目に値する。

――ロンドン・レビュー・オブ・ブックス

80年代に英語圏から出た最も重要な小説の一つ。

――ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス

ふむ。これだけ絶賛されていると、圧倒されてしまいます。一度でいいからこんなに褒められてみたいものですねえ……しかしながら、こうした賛辞というのは、得てして過大に評価していたり、的を外していたりしますよね。「全米No.1」とか「全米が泣いた」みたいな。しかしてしかし、『真夜中の子供たち』はこれらずらずらっと並べられた賛辞に恥じない小説だと僕は思いました。

ところで。

現在日本の作家さんで、世界的に最も評価されている方となると、やはり村上春樹さんなのでしょうか。『ノルウェイの森』、『海辺のカフカ』、『1Q84』……、僕も村上春樹さんの長編小説はすべて読んでいるのですが、なかなか「小説読書感想」を書こうという気になれないんですよね。凄すぎて。いつも読後に思うのは、なんだかよくわからないけどすごくおもしろかった! ということ。それで終わってしまうので、ブログ記事としてまとまるかどうか……いずれチャレンジしてみたい、とは考えているのですが(いつになることやら)。余談でした。

さて。

話しをサルマン・ラシュディさんの『真夜中の子供たち』に戻しましょう。上の賛辞の中にもあったように、サルマン・ラシュディさんはインド系の作家さんです(国籍はイギリス)。なので、『真夜中の子供たち』の舞台もインドとなっています。

舞台はインド、ということで、ちょっと中身に触れてしまいましたが、具体的な内容ではないということで、ご容赦を。さらに言わせてもらうと、インドという情報は知っていた方が、より『真夜中の子供たち』を楽しめるように僕は思います(最初の数ページで分かることでもありますし)。

はたして、インドの小説を読んだことのある日本人って、いったいどのくらいいるんでしょうね? 僕は『真夜中の子供たち』を読むまで、インドの小説というものを読んだことがありませんでした。

小説に限らず、進んでインド発信の作品に触れる機会というのは、そんなに多くないのではないでしょうか。ぱっと思い浮かぶのは、インド映画『スラムドッグ$ミリオネア』くらい(ひょっとして僕だけ?)。

インド映画といえば、なんとなくダンスシーンのイメージしかなく、なので正直に言ってしまうと、『真夜中の子供たち』にもそれほど期待を抱かずに読み始めたのですが、だからこそ期待を大幅に上回るすばらしい小説だったと感じました(こうした先入観は僕にはプラスに働きました)。

前知識がまったくなくても、いえ、まったくなかったからこそ楽しめました。

ただし、内容ではなく、インドの歴史的・政治的・社会的な知識については、知っていれば知っているだけ、『真夜中の子供たち』はより深く楽しめる小説だと思います。具体的には、イギリス領インド帝国の分離独立ですね。

あと、『真夜中の子供たち』について、読む楽しみを損なわない事前知識としては、「マジックリアリズム」という言葉を挙げたいです。

「マジックリアリズム」は、日常的なものと非日常的なものを融合した表現技法です。上に羅列した賛辞の中に、『ガルシア=マルケス』さんや『ギュンター・グラス』さんの名前が取り上げられていますが、お二人とも「マジックリアリズム」の大家として有名で、特にガルシア=マルケスさんは、日本の作家さんにも多大なる影響を与えています。近年では森見登美彦さんや桜庭一樹さんが「マジックリアリズム」の手法を取り入れているらしく、僕も詳しく解説できるほどの知識は持ち合わせていないのですが、感覚的に述べるなら、確かに『真夜中の子供たち』には、この「マジックリアリズム」の手法によって、どこか惹きつけられる不思議な魅力があったように思いました。

日常に溶け込む非日常、といった「マジックリアリズム」の手法には、一つ注目して読んでもらえると、よりおもしろいかもしれません。

ガルシア=マルケスさんの代表作『百年の孤独』とギュンター・グラスさんの代表作『ブリキの太鼓』は、実は「世界最高の文学100冊」選出作品です。現在僕は『百年の孤独』をちょっとずつ読み進めていて、読了後には何か書けたらいいなあ、とか考えています。次は『ブリキの太鼓』ですかねえ……。

「マジックリアリズム」で話に上がった森見登美彦さんや桜庭一樹さんの作品は、あまり読んだことがありません。『有頂天家族』とか、『GOSICK(ゴシック)シリーズ』とかが有名なんでしょうか(確かアニメ化されてましたよね?)。お二方の一番いい作品なんかを教えていただきたいところです。ぜひ読んでみたいと思います。

と、具体的な内容には触れずに、『真夜中の子供たち』をおすすめしてみましたが、いかがでしたでしょうか?(やっぱり無謀な挑戦だった?)読んでみたい! と思っていただけたなら、それ以上の喜びはないわけなのですが、はたして――。

他、注意点として、『真夜中の子供たち』は結構長い小説です(僕は長い小説が好きなのですが、一般的にはやはり敬遠されてしまいますよね)。

それから、日本ではすでに絶版となってしまっているようで、中古品の取り扱いしかなさそうでした。ひょっとしたら、図書館とかでもないところがあるかもしれませんね。すばらしい小説なのですけどねえ……こういった小説をぜひ電子書籍化して流通させてほしいです、とか言ってみたり。

以上、今回の「小説読書感想」ならぬ「おすすめ小説」、『真夜中の子供たち サルマン・ラシュディ』でした。

サルマン・ラシュディさんの『真夜中の子供たち』。


件のインド映画『スラムドッグ$ミリオネア』

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

それでは今日はこの辺で。

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