呑仙士/夢野久作=「適量のお酒は体にいい」はウソらしい。

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

呑仙士-夢野久作-イメージ

今回は『呑仙士ノンセンス/夢野久作』です。

文字2000字ほどの短編小説。
狐人的読書時間は約7分。

お酒を飲む人ならひとつは失敗談があるかもしれない。失敗しても飲まないほうがよくてもお酒を飲む。それが人間。楽しくなれるから飲みたくなるお酒の失敗談二編。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

著者が福岡の九州日報社に勤めていた頃に聞いた、同僚たちのお酒の失敗談二編。

松石君は仕事帰りにお酒を飲んでいて、傍で飲んでいたサラリーマン風の男と意気投合し、「今夜は俺の家に来い!」ということになり、さらに二階で盛んに飲んで、とうとう飲み潰れて寝てしまった。翌朝目を覚ますと知らない男が隣で寝ていて仰天する。奥さんに事の次第を聞いてやっと昨夜のことを思い出す。早く起こして出て行ってもらいたいが、なんとなくばつが悪い。と、二階で物音がし始めたと思うと、その男は一気に下に降りてきて、バタバタと玄関を出て行った。松石君夫婦は顔を見合わせて笑った。きっと相手も決まりが悪かったんだぜ。

ある日、国原君が出社すると左手に包帯をしている。聞くと、昨日芋倉画伯と一杯飲み、芋倉画伯は酔って国原君を西洋婦人と間違えて、キスしようとしてかみついてきたとのこと。そこへ芋倉画伯がやってきて、歯が二本折れている。聞くと、芋倉画伯にもわからないらしい。そこで国原君が言う。「俺が君を投げ飛ばしたら、君は電信柱に熱烈に食いつきよったよ」。酒を一滴も飲めない著者は、この話を聞いて酒が飲みたくなったという。いまだかつて電信柱に食いつきたくなるほど嬉しい目にあったことがないから……。

狐人的読書感想

『呑仙士』を「ノンセンス」と読ませるセンスは「よいセンス」ですね。おもしろかったです。とくに「二」のほうのオチは「うまい!」と思いました。

本作はお酒の失敗談が語られています。

お酒を飲む人ならばひとつやふたつはあるものなんですかね、こういう失敗談。

周りのお酒を飲む知り合いに聞いてみたら、意外とおもしろい話が聞けるかもしれません(恥ずかしい話のほうが多いのかもしれませんが……)。

ところで「酒は百薬の長」という言葉もあって、「適量のお酒は健康に良い」という話を聞いたことがあるのを思い出し、ふと「それって本当なの?」って疑問に思ったんですよね。

調べてみると、最新の研究では「それはウソ」ということになりそうです。

一日一杯のお酒で「ストレス解消・リラックス効果」、血行促進による「動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞のリスク低減」などのよい面もあるらしいのですが、がんに関しては少量の飲酒でもリスクが高まるらしいです。

とはいえ、適量のお酒を飲む人とまったく飲まない人の健康被害のリスクにはあまり違いがないらしく、しかしながら一日一杯のお酒でも寿命が縮むという研究結果もあって、「まあ飲まないのが一番だけど、一日一杯くらいなら飲んでもいいんじゃない?」ということになるみたい。

お酒は飲まないほうがいい、タバコは吸わないほうがいいわけですが、なぜか人はそれを求めてしまうようなんですよね。

お酒を飲むと楽しくなれる、という感覚は、僕にもよくわかりませんが、本当に楽しくなれるならたしかに飲んでみたくなった、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

「適量のお酒は体にいい」はウソらしい。

狐人的読書メモ

・アルコールの歴史は古く、紀元前8500年前のメソポタミア(シュメール文明)ではすでにビールが製造されて飲まれていたという。

・『呑仙士/夢野久作』の概要

1935年(昭和10年)2月、『モダン日本 6巻2号』にて初出。お酒の失敗談二編。他人の失敗談はなぜか人の心を引きつけるものがあるので、それだけでも読む価値はあるかも。

以上、『呑仙士/夢野久作』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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