ビール会社征伐/夢野久作=ビール類の税額が一本化される話に…。

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

ビール会社征伐-夢野久作-イメージ

今回は『ビール会社征伐/夢野久作』です。

文字数3000字ほどの短編小説。
狐人的読書時間は約8分。

会社が経営難で酒が飲めない。仕事をする元気もない。そうだ、ビール会社のテニス部に試合を申し込めばいいじゃない! 試合後にきっとビールを出してくれるぜ! 試合に負けて勝負に勝て!

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

九州日報社が経営難に陥っていたある夏の話。酒豪ぞろいの編集部員たちは月給がきちんともらえず、ゆえに酒が飲めず、仕事をする元気もない。そこで九州の実業テニス界で一流の、あるビール会社に対戦を挑むことにした。試合後のごちそうにビールが出るという目論見だった。先方に申し込んだところ色よい返事があった。新聞社と試合をすれば記事になって広告になるというビール会社の算段だった。九州日報社にテニス部はなく、酒豪の編集部員たちもろくにテニスなどしたことがない。ゆえに当日の試合は散々だったが、目論見通り試合後にビールが出た。編集部員たちはさんざんビールを飲んで帰ったという話(翌日の新聞に記事が出たかどうかは定かではない)。

狐人的読書感想

ばかばかしくておもしろいお話でしたね。討伐されてしまったビール会社はとんだ災難でしたが……。ビール会社は「試合に勝って勝負に負けた」といった感じでしょうかね(?)。

(本当にあったお話なんですかね? 夢野久作さんの九州日報時代の話は、これまでにいくつか読んできましたが、本当におもしろいものが多いです)

さて、前回(『葡萄水/宮沢賢治』の読書感想)もお酒(酒税)のお話だったので、ちょっと気になって調べてみました。

よく「ビール・発泡酒・第3のビール」って聞きますが、「いったい何が違うんだろう」というところがまず気になりました。

・ビール……麦芽の使用比率が原料の3分の2以上
・発泡酒……麦芽の使用比率が原料の3分の2に満たないもの
・第3のビール……麦芽を用いていないもの

原料の麦芽をどの程度使用しているか、という違いのようですね。

「ビールは高いから、発泡酒や第3のビールで我慢しよう」というのもよく聞きますが、これは酒税の違いによるものですね。

ビールの酒税が一番高く、つぎに発泡酒、第3のビールが一番安いということで、値段が違ってくるとのこと。

この酒税が2020年10月から2026年にかけて一本化されるそうで、ビールは値下げになるそうですが、発泡酒や第3のビールは値上げになってしまいます。

(一本化後は最終的にビール類の酒税は350ml缶で一律「55円」になります。ビールは22円の値下げ、発泡酒は8円の値上げ、第3のビールは27円の値上げですね)

まあ、発泡酒や第3のビールが売れて、ビールが売れないからこうなるらしいです。

ビール好きにはうれしいのかもしれませんが、発泡酒や第3のビールを愛好してきた人には、やれやれですね。要するに、ビール類の値段は全体として上がってしまうわけですし。

酒税はいつも国の勝手で変えられてしまい、庶民のことなんか全然考えてない印象を持ってしまいます。

昔は農家で普通に自家製酒を造っていたらしいのですが、いまは禁止されています。どころか税金までとられてしまう。こういう話を読むたびにいつも納得できないきもちになってしまうんですよね……。

愉快なはずの話なのに、なんだかやるせないことを考えてしまった、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

ビール類の税額が一本化される話に…。

狐人的読書メモ

・とはいえビールは飲めない(という今回もオチ)

・『ビール会社征伐/夢野久作』の概要

1935年(昭和10年)8月、『モダン日本 6巻8号』にて初出。ばかばかしくもおもしろい話。前回に引き続きビール類の酒税について興味を持った読書だった。

以上、『ビール会社征伐/夢野久作』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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