狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『子ウサギのおよめさん/グリム童話』です。
文字数1000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約2分。
簡単にいうとウサギが女児誘拐するお話です(?)ウサギといえばかわいいペットのイメージですが、ところによっては害獣なんですね。ウサギは時速50kmで走れるそうです。
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
昔、キャベツ畑の庭がある家に、母親と女の子が住んでいた。冬にはウサギがやってきて、畑のキャベツを全部食べてしまうので、母親は女の子にウサギを追い払うように頼んでいた。
ある日またウサギがやってきたので、女の子は「しっ、しっ」と追い払おうとした。するとウサギは「わたしのしっぽにのってお家へいらっしゃい」と女の子を誘った。最初女の子は断ったが、三日目にウサギのしっぽにのった。
「さあ、わたしのかわいいお嫁さん、キャベツで料理をつくっておくれ。わたしは結婚式のお客様を呼んでくるからね」
ウサギはカラスの牧師やその助手のキツネ、大勢の友達を連れて戻ってきた。女の子はウサギのお嫁さんになるのが嫌でしくしくと泣いた。女の子はわらで人形をつくり、自分の服を着せると裏口からこっそり逃げた。
ウサギは女の子が人形になっているのを知ってしょんぼりした。
狐人的読書感想
かわいらしいタイトルとは裏腹な、女児誘拐は犯罪ですよ、っていうお話ですね? まあ女児に限らず、女の子を無理矢理家に連れ込んではいけませんというお話かもしれませんが……。
そういえばウサギって童話なんかではけっこうずるがしこいイメージがありますね、『ウサギとカメ』とか『かちかち山』とか。
いまではペットとして飼われていることもあってか、ひたすらかわいい印象しかないんですけれど、昔は農作物を食い荒らす害獣でしかなかったのかもしれません。
まあいまでも地域によっては害獣なのかもしれませんが。
北九州市で猪がダムに入り、自力で出られなくなって救助されたニュースがありましたね。
「かわいそうだから助けてあげて!」との声が多く上がったとのことでしたが、じつはそんな声は市外からのものばかりで、地域住民としては「農作物を荒らすから害獣として駆除してほしい……」といった意見が本音だったとの話もありました。
結局のところその動物との付き合い方というか、人間の主観によって動物のイメージというのは決定される、というお話なのかもしれませんね。
ウサギが害獣ってちょっと意外に思った、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
女児誘拐するウサギは害獣?
狐人的読書メモ
・ウサギ雑学、ウサギは時速50kmで長時間走れるらしい。
・『子ウサギのおよめさん/グリム童話』の概要
KHM66。原題は『Häsichenbraut』。ウサギといえばかわいいペットのイメージだったが、ところによっては害獣であるということを知った読書だった。
以上、『子ウサギのおよめさん/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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