コンにちは。狐人 七十四夏木です。
(「『狐人』の由来」と「初めまして」のご挨拶はこちら⇒狐人日記 その1 「皆もすなるブログといふものを…」&「『狐人』の由来」)
小説、ブログ、Twitter……
最近は、
こうしたものに時間を使ってしまい、
なかなか読書が進まないのです。
図書館で借りている本も、
いくつか読まずに、
返却期限を迎えてしまいそう。
『コレラの時代の愛』
『百年の孤独』
また借りるのです。
そんな中、
遅ればせながら、
2016年本屋大賞第1位!、
を受賞して話題となった、
宮下奈都さんの『羊と鋼の森』を読んだのです。
結論からいってしまうと、
読んでよかった、
と思えた小説なので、
備忘録としても書き記しておこうと思ったのです。
すごくすごくすごく簡単にいってしまうと、
主人公がピアノ調律師を目指し成長していくお話。
(もう少し、いや大分、説明した方がよいのでは……)
クラシックどころか、
音楽自体を聴かない僕には不向き?、
かと思ったのですが、
結論は上述のとおり。
前評判で、
とても美しい小説だ、
と聞いていたのですが、
たしかに美しさはあったのですが、
やはり、
一番感心させられたのは、
タイトルの『羊と鋼の森』。
この『羊と鋼の森』は、
ピアノのことを表しているのですが、
この比喩表現は卓越していると感じたのです。
作中では当然、
他にもたくさんの比喩が、
使われているのですが、
人物の台詞を用いて表現されて、
同時にその人物の個性をくっきりと表している。
学ばされることがとても多かったのです。
さらに、
文章が非常に読みやすい。
(また「読みやすい」を言ってしまったのです)
僕は読書スピードが、
かなり遅いほうなのですが、
さらさらと流れるように読めた印象が、
残っているのです。
見習いたいのです。
物語は全体として、
静かでたんたんと進行されていきます。
物語的に、
起伏は少なく、
いよいよ盛り上がってきた!、
といった場面はあまり見られませんが、
これがこの小説のよさにも繋がっているのです。
あるいはだから、
エンタメ、
ミステリー、
ファンタジー、
ライトノベルなどを愛読している、
おもしろさや謎な展開、
熱い盛り上がりを求める仲間たちには、
向かない作品かもしれません。
しかし、
小説を書くという観点からは、
学ばされることが非常に多い作品なのです。
『アルファポリス』、
『小説家になろう』、
『エブリスタ』、
『カクヨム』など、
小説投稿サイトに小説を公開している方々には、
ぜひぜひ読んでほしいのです。
そして僕が、
読んでよかった、
と思った一番の理由は、
新しく何かをはじめたばかりの人、
また、
新しく何かをはじめようとしている人、
にとって、
励ましとなる一冊だと感じたことなのです。
とてもフレッシュな、
気持ちにさせてくれる小説でした。
ふと気づいたのですが、
ただの感想を書こうとしていたのに、
ひょっとして批評みたいになっていないでしょうか。
『羊と鋼の森』は、
僕ごときが批評できる作品ではなくて、
もしそうなっていたら、
『羊と鋼の森』を愛読するあらゆる人に謝りたいのです。
気づかぬうちに、
失礼なことを言っていなければよいのですが。
でもでもしかし、
総じて勉強になる一冊でした。
ただし、
勉強になりすぎて、
自信を失ってしまいそう。
といった副作用には要注意。
僕の場合、
自信なんてそもそももっていないのだから、
問題なし(?)なのです。
(問題大ありな気もするのですが)
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは今日はこの辺で。
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