狐と名付けをたのんだ奥さま/グリム童話=移ろいやすい善悪。

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

狼と名付けをたのんだ奥さま-グリム童話-イメージ

今回は『狐と名付けをたのんだ奥さま/グリム童話』です。

文字数800字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約2分。

狐に騙される狼の奥さまがかわいそうなんだけど、それは一つの見方に過ぎない。ゲスな狐が正義で、子想いの狼が悪なのかもしれない。善悪というのは移ろいやすい。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

狼の奥さまが子供を産んだので、狐に名付け親頼むことにした。狐は狼の近い親戚だし、頭がよく器用なので、きっと子供をうまく教育してくれるだろう、と考えたのだった。

狐は真面目くさった態度でその役目を引き受けた。そして、子供には栄養のある食べ物を与えなければならない、自分はごちそうのある羊小屋を知っているので一緒に行きましょう、と狼の奥さまを誘った。

狐は狼の奥さまを羊小屋へ案内し、自分は鶏を見てくると言って森の入り口で休んだ。狼の奥さまが羊小屋に忍び込むと、犬がさんざん吠えたので、農夫が走ってきた。農夫は狼の奥さまに油をかけて火をつけた。

狼の奥さまはほうほうのていで森の入り口まで逃げてきた。すると狐は、農夫に襲われ手足が折られ歩けない、運んでくださいと狼の奥さまに頼む。狼の奥さまは自分も歩くのがやっとの状態だったが、狐が心配だったので背負って運んだ。

ようやく家に帰り着くと、狐は狼の奥さまの背中からぴょんと飛び降りて、げらげら笑いながら去っていった。

狐人的読書感想

狐、めちゃくちゃゲス野郎だな、と思いました。しかし前回、前々回と書いたように、西欧では家畜を襲う狼は悪者の象徴とされていたので、これもただ単純に悪者たる狼をこらしめている童話なのかもしれないな、と思い直しました。

しかし狐も農夫もめちゃくちゃするなあ……、物語成立の背景を知らなければ、ただただ狼の奥さまがかわいそうなだけのお話なんですよね、これ。

とはいえ、家畜を荒らす害獣としての狼を油で焼くのは、当時の西欧の農夫ならば当たり前のことだったのでしょうし、一概には言えないところではあるんでしょうね。狐は人間の味方だということで、この場合は正義ともいえるのかもしれません。

なんかダムに落ちた猪の話を思い出してしまいました。閉じ込められて飢えてしまうのはかわいそうだ、という連絡が多数入って救助されたという話でしたが、その連絡を入れていたのは他の地方のひとばかりだったそうで、地元のひとたちは「処分してほしい」というのが本音だったのだとか……。

まあ、地元のひとたちからしたら、猪は農作物を荒らす害獣となるわけですから、そう思ってしまうのは当然のことですよね。

善悪って、見方や見る立場によって全然変わってくるんだなあ……、とか改めて思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

移ろいやすい善悪。

狐人的読書メモ

・『狐と名付けをたのんだ奥さま/グリム童話』の概要

KHM74。原題:『Der Fuchs und die Frau Gevatterin』。

以上、『狐と名付けをたのんだ奥さま/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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