もの知り博士/グリム童話=ひとの言うとおりにするとしても…。

狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

もの知り博士-グリム童話-イメージ

今回は『もの知り博士/グリム童話』です。

文字数2000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約4分。

これは博士の予知能力か。誰かに言われたとおりにして、すべてうまくいくなら楽だけど、実際にはうまくいかないときもあるので、自分でも考えて行動したい。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

クラブ(かに)という名前の貧しい百姓がいた。薪を馬車に積んで、町で暮らす博士に届けに行ったとき、博士がおいしそうな食べ物を食べていたので、自分もそうしたものを食べたいと思い、「どうしたら博士になれるのでしょうか?」と尋ねた。

博士はつぎのように答えた。「ABCの本を読み、『もの知り博士』と看板をかければいいんだ」

クラブは言われたとおりにした。しばらくして貴族の屋敷で連続盗難事件が発生した。『もの知り博士』の噂を聞いた貴族は、クラブに事件の解決を依頼した。クラブは妻を連れて貴族の館を訪れた。

歓迎を受け、食卓に出された料理を見て、「これが最初だよ」とクラブは妻に行った。料理を運んできた召使いはドキリとした。自分が最初に盗んだのを指摘されたと思ったのだ。二番目、三番目と料理が続き、「これが二番目だよ」「これが三番目だよ」とクラブが言うたび、それぞれ料理を運んできた料理人の心臓が跳ねた。

貴族はクラブの能力を試すため、つぎの料理の中身を当てるように言った。クラブは中身がわからなかったので、「なんてこった。あわれなクラブだ」と言った。料理の中身はかに(クラブ)だった。

召使いたちはクラブを怖れて、すべてを白状し、お金を返すから主人には盗んだことを黙っていてほしいと頼んだ。クラブは貴族と召使いからそれぞれ謝礼をもらい、『もの知り博士』の名声は一気に広まった。

狐人的読書感想

とんちのようなお話でしたが、これって全部博士の手のひらの上だった、ってことなんですかね?

そうなると博士は予知能力者だったということになり、すごいのはクラブではなくて博士だったということになるのですが、どうなんでしょうね?

それとも博士はものごとを自分の思ったとおりにできる神のような人物だったのでしょうか?

誰かの言うとおりにしてうまくいくならそんなに楽なことはありませんが、現実にはそうとはならない場合もあって、そんなときの責任は自分でとらなければならず、だったら誰かの言うとおりにするのだとしても自分で考えて行動しなければならないんだなあ……、なんて思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

ひとの言うとおりにするとしても…。

狐人的読書メモ

・『もの知り博士/グリム童話』の概要

KHM98。原題:『Doktor Allwissend』。

以上、『もの知り博士/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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