狐と馬/グリム童話=誰かを助けるのは、誰かを助けないこと。

狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

狐と馬-グリム童話-イメージ

今回は『狐と馬/グリム童話』です。

文字数1000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約3分。

働けなくなった馬は家を追い出されてしまいます。ご主人様にも働けなくなった馬を養う経済的ゆとりはありません。狐は馬を助けますが、ライオンを犠牲にします。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

年をとって働けなくなった忠実な馬がいた。主人の農夫は「もしお前がここにライオンを連れてこられたら、また飼ってやろう」と言って、馬を馬小屋から追い出した。

馬は森で狐に出会い、事情を説明した。すると狐は「私が助けてあげる。馬さんはそこに寝転がって、動かないでいてくれよ」と言って、ライオンの洞穴へ向かった。

狐は「一緒に来て。ごちそうが食べられるよ」と言って、ライオンを馬のところへ連れ出した。そして、「洞穴で落ち着いて食べたいでしょう? あなたのしっぽを馬につないで、運べるようにしてあげるよ」

狐は馬のしっぽをライオンの足に結んだ。馬は立ち上がって、ライオンを主人の農夫のところまで引きずって運んだ。主人はライオンを見ると馬を見直して、生涯たくさんの食べ物を与えた。

狐人的読書感想

馬を助けてあげた狐はいい奴だと感じましたが、だまされたライオンからしたら悪い奴なんですよね。

誰かを助けるということは、誰かを助けないことにつながっていて、善と悪は表裏一体なんだな、とか改めて思ったりします。

働けなくなったから追い出されてしまった馬をかわいそうに思いましたが、しかし主人も働けなくなった馬を養う経済的ゆとりは普通ないのでしょうね。

(最後には養っていたので、この物語の場合には、微妙なところではありますが……)

結局、生き物は自分が生きるために、他の生き物を利用するしかないのです。それなのに、人間には他の生き物に対する愛情を大切にしたい一面があります。

お金や強さがあれば、他の人や生き物にもやさしくできるのだと感じますが、それがなければ、やっぱり自分が生きるのを最優先にするしかありません。

もう一度、誰かを助けるのは、誰かを助けないことなのだと思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

誰かを助けるのは、誰かを助けないこと。

狐人的読書メモ

・『狐と馬/グリム童話』の概要

KHM132。原題:『Der Fuchs und das Pferd』。

以上、『狐と馬/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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