三枚の鳥の羽/グリム童話=人徳と人を見下さない姿勢を学ぶ。

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

三枚の鳥の羽-グリム童話-イメージ

今回は『三枚の鳥の羽/グリム童話』です。

文字数2500字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約7分。

賢さよりも素直さが大事で、素直さが人徳を生むのかもしれないと思った。人を見下す利口者よりも素直さを持ったまぬけのほうがより優れているのかもしれない。無意識世界への旅。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

ある王国に三人の王子がいた。上の二人は利口だったが、第三王子はあまりしゃべらず、まぬけと呼ばれていた。王様は年をとると、つぎの王を決めることにした。

「一番美しい絨毯を持ち帰った者をつぎの王とする」王様は三枚の羽を投げた。それぞれ風に飛ばされた方角に王子たちを旅立たせた。第一王子の羽は東、第二王子の羽は西、そして第三王子の羽はまっすぐ上に飛んで地面に落ちた。

兄たちに嘲笑われてしょんぼりしていた第三王子は、羽の落ちているすぐそばに揚げ戸があるのを見つけた。戸を上げて階段をおりていくとさらに扉があった。その扉を開けると、中に一匹の大きな太ったヒキガエルとたくさんの小さなヒキガエルがいた。

「何が欲しい?」と太ったヒキガエルが訊いた。
「世界一美しい絨毯が欲しい」と第三王子は答えた。

太ったヒキガエルは小さなヒキガエルに箱を持ってこさせた。中には見事な絨毯が入っていた。第三王子はそれを持って城へ帰った。二人の兄は弟を侮り、最初に出会った羊飼いのおかみさんから目の粗いハンカチをもらって帰ってきていた。

「つぎの王は第三王子とする」王様のその決定に二人の王子が抗議した。それで第二の試練が執り行われることになった。

「一番美しい指輪を持ってきた者をつぎの王とする」再び羽が投げられ、王子たちは東、西、地中とそれぞれ旅立った。

「何が欲しい?」と太ったヒキガエルが第三王子に訊ねた。
「世界一美しい指輪が欲しい」と第三王子は答えた。

小さなヒキガエルが持ってきた箱の中には見事な指輪が入っていた。二人の兄はまたしても弟を侮り、古い馬車の輪を持って帰った。

「つぎの王は第三王子とする」またして二人の王子が抗議して、第三の試練が執り行われることになった。

「一番美しい娘を連れてきた者をつぎの王とする」再び羽が投げられ、王子たちはそれぞれ旅立った。

「何が欲しい?」と太ったヒキガエルが訊ねた。
「世界一美しい娘が欲しい」と第三王子は答えた。

太ったヒキガエルは、黄色いかぶの馬車に六匹のネズミをつけて第三王子に渡した。それから小さなヒキガエルを一匹馬車に乗せるように言った。第三王子は情けなくなったが、太ったヒキガエルの言うとおり、小さなヒキガエルを一匹掴んで、馬車の中に入れた。その瞬間、かぶの馬車は大きくなり、六匹のネズミは馬に変わり、小さなヒキガエルは美しい乙女になった。第三王子は乙女にキスをして、城へ馬車を走らせた。二人の兄は三度弟を侮り、最初に出会った農家の娘を城に連れて帰ってきた。

「つぎの王は第三王子とする」二人の兄は三度猛抗議し、今度は自分たちで試練を考えた。それは「広場の真ん中に輪をかけ、その輪を跳ねて通り抜けられた娘の同伴者をつぎの王にする」というもので、王様は了承した。

二人の兄は(農家の娘なら丈夫だから簡単だ)と考えた。農家の娘は輪をくぐり抜けたが不器用に転んでしまい、ごつごつした手足を折ってしまった。乙女は鹿のように軽やかにぴょんと輪をくぐり抜けた。

こうして兄たちももはや反対することができなくなった。まぬけと呼ばれた第三王子はつぎの王様となり、長く賢く国を治めた。

狐人的読書感想

もはや定番ともいえる「末子相続」「愚兄賢弟」の物語ですね。とはいえ、やはり弟が特別な賢さを示しているとはいえず、第三者(ヒキガエル)が都合よく助けてくれた印象はぬぐえません。

しかしながら、助けてもらえる人には助けてもらえるだけの理由があるのだと思います。まぬけと呼ばれる第三王子の場合、それは「素直さ」だった気がするんですよね。

素直な人が打算なく困っていたりすると、やっぱり助けてあげたくなるような気がして、そういうのを「人徳」というんでしょうかね(「蛙徳」?)。

思えば、リーダーに一番必要な資質は人徳だということなのかもしれませんね。そう考えると狐人的にはすんなり呑み込める物語だったように思います。

いくら利口でも二人の兄王子たちのように他者をバカにしてはいけないんですよね。人を見下してはいけません。

物語の筋で印象に残ったのは、第三王子が揚げ戸を見つけて地下世界におりていくところでした。たぶんなんとか心理学的には無意識世界への旅をあらわしているんじゃないかと想像します。

無意識世界への旅を思わせる話って、けっこう現代の小説でも読むような気がするんですよね。なんとなく創作へのヒントになりそうな感じがするんですが、具体的なアイデアは思いつけず……(とりあえず、メモとしてここに残しておきます)。

人徳と人を見下さない姿勢を学んだ、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

人徳と人を見下さない姿勢を学ぶ。

狐人的読書メモ

・愚かな者がじつは賢いというのは、宮沢賢治さんの『虔十公園林』でも書かれていたのをふと思い出した。

・『三枚の鳥の羽/グリム童話』の概要

KHM63。原題は『Die drei Federn』。人徳が大事。

以上、『三枚の鳥の羽/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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