春/芥川龍之介=妹が猿を愛した理由を知りたいけど、まさかの……。

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

春-芥川龍之介-イメージ

今回は『春/芥川龍之介』です。

文字数11000字ほどの短編小説。
狐人的読書時間は約24分。

姉は、妹の恋愛問題を解決するため二年ぶりに実家に帰る。妹が好きになったのは、猿とバカにして大嫌っていた顔なじみの青年だ。姉も読者も、妹が猿を愛した理由を知りたいけど、まさかの……

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

ある花曇りの朝、広子は京都から東京行きの急行列車に乗った。それは結婚後二年ぶりに母の機嫌を伺うためであり、母方の祖父の金婚式に列席するためでもあったが、一番の目的は妹の辰子の恋愛問題を解決することにあった。

辰子の恋愛の相手は大村篤介、姉妹共に顔なじみの洋画研究所の生徒で、姉妹はこの青年を「猿」とあだ名して超がつくほど嫌っていた。だから広子はなぜ妹が篤介を好きになったのかまったく理解できなかった。

広子は実家に帰ると、妹と話をすることになる。広子は現実主義で合理的な傾向があるのに対し、辰子は理想主義で情熱家な一面があった。まったく正反対の性格の姉妹だといえるかもしれないが、決して仲が悪いわけではなかった。

広子は妹の力になってやりたい一方で、あれだけ嫌悪していた「猿」を好きになってしまった妹の醜聞的な話を期待し、そこに優越を見出したり残酷な気持ちになったりする。

が、辰子には篤介を愛するようになったことに対する恥ずかしさのようなものはみじんもない様子だった。むしろ勝ち誇るような、一人前の女を感じさせ、広子は羨ましいような気持ちにさえなる。

どのようにして二人は恋愛関係になったのか。
どこまで二人の仲はすすんでいるのか。

――結局、妹の話からは広子の知りたい事情はまるでわからなかった。妹は姉の広子から母に二人の結婚話をしてほしいと頼み、その前に一度篤介に会ってほしいと願う。広子は軽率にその申し出を聞き入れてしまい、篤介と会うことになるのだが――

狐人的読書感想

おもしろいです。おもしろいのに、まさかの(未完)! この先は想像してみるしかないみたいですね……。

僕が見るに、広子はかなり自尊心が高く、我の強い人っぽいです。妹に対しても「あんたあんなにバカにして嫌ってた男を好きになるってどういうこと?」みたいな態度だし、篤介のことは完全に見下しているんですよね。

たぶん、辰子と篤介が恋愛関係に発展するには、何かしら目の覚めるようなさわやかエピソードがあって、それを聞いた広子は自分を恥ずかしく思うような展開になるんじゃないかと予想するんですけど、どうでしょうね?

辰子の居間の壁にあった篤介の画――そこに描かれていた藤の花の季節は春みたいなので、あるいはタイトルと併せてこの画が上記のエピソードに関係しているのかもしれません、なんとなく重要なガジェットだという気がします。

見栄や外見よりも心の美しさが大事だということを、春風が心の霧を払うみたいに広子が感じ取れるだけの話だとは思うのですが、なかなか具体的に想像できません。

つづきが読みたい! と思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

妹が猿を愛した理由を知りたいけど、まさかの……。

狐人的読書メモ

・『杜子春』ばかり出てくる、やっぱりマイナーなんですかね、『春』……未完ですもんね……。

・未完で思ったのですが、ひょっとして『蜜柑』に近いような話になるんですかね。

・『春/芥川龍之介』の概要

初出不明。大正14年あるいは12年頃の発表か? 未完の作品なのでおすすめは注意のこと。

以上、『春/芥川龍之介』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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