小説読書感想『教団X』「アメトーーク!」読書芸人おすすめ!

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と連想ゲームのように続いてきた読書感想!

今回は、

【小説読書感想!『教団X』「アメトーーク!」読書芸人おすすめ!】
(『火花』又吉直樹さん→読書芸人おすすめ『教団X』)

なのです!
(そして連想ゲームはたぶんこれで打ち止め)

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。
(「『狐人』の由来」と「初めまして」のご挨拶はこちら⇒狐人日記 その1 「皆もすなるブログといふものを…」&「『狐人』の由来」

今からおよそ一年前、
2015年6月18日に放送された、
「アメトーーク!」の「読書芸人」で、
お笑い芸人・ピースの又吉直樹さんと、
オードリーの若林正恭さんが、
揃っておすすめしていた作品、
中村文則さんの『教団X』。

放送後、
品切れ状態が続いたそうで、
『火花』のときもそうでしたが、
改めて、
テレビのプロモーション機能のすごさを、
実感するできごとでした。

じつは流行に流され、
『火花』に引き続き、
遅ればせ過ぎながら、
数ヶ月まえに読了していたのですが、
書こうか書くまいか、
迷いに迷い、
しかし結局書くことにしたのです。

迷った理由についてはのちほど。

ということで、
まずは簡単なあらすじなのです!

『教団X』は、
さまざまな人物の視点により、
物語が進んでいく群像劇。

主要な登場人物のひとりである楢崎は、
失業中で無聊な日々を送っている。

そんなある日、
ひとりの女性と出会い、
付き合うことになるのだが、
彼女は忽然と姿を消してしまう。

探偵をしている友人に、
その捜索を依頼した楢崎は、
彼女がとある宗教団体に入信した事実を知る。

その団体の中心にいるのは、
松尾正太郎なる人物。

楢崎は彼女の行方をつきとめるため、
その宗教団体への潜入を試みるも、
流されるまま、
今度は松尾と対立している別の団体、
公安からマークされ、
沢渡というカリスマ教祖が率い、
『教団X』と呼ばれる謎の宗教団体と接触することに。

楢崎に接近した彼女の正体と目的は?

松尾と沢渡の因縁は?

そして『教団X』とは!?

この作品において、
著者の中村文則さんは、
三人称に挑戦しているのです。

前述のとおり、
『教団X』は、
三人称の多視点により、
物語が進んでいくのです。

最近のライトノベルやネット小説は、
一人称の作品が主流のように、
僕は感じているのですが。

最近仲間のおひとりに質問をいただき、
ちょうどこの一人称について、
考えたりしたのです。

たとえば、
複数の対立する意見を描きたい場合、
一人称だとやりにくい部分があったり、
どうしても限界を感じてしまったり。

僕ひとりではうまくお答えすることができず、
僕よりもはるかに見識高いもうひとりのお仲間に、
ご意見を伺ってみたところ、

複数の意見を同等に際立たせたい場合には、
やはり一人称の群像劇が、
有効な手法なのではないかという結論に至り、
大変勉強になったのです。

中村文則さんも、
とあるインタビューのなかで、
「三人称はなんでもアリ」
といったようなことをおっしゃっているようで、
(ネット情報なのであくまで参考程度に)
なんでもアリ、
つまりはかたちに捉われず小説を書くことも大切なのかな、
と考えさせられたり。

かたちにおさめるのも、
またかたちを逸脱するのも難しい、
とか思わされたり。

作品の執筆に入る前、
人称の選択は必ず行わなければなりませんが、
結構悩まれる小説仲間も多いのではないでしょうか。
(そうでもない?)

プロット段階において、
どんな作品にしたいかを熟考し、
どの人称を用いるかを決める必要がある。

僕はプロットというものを作ってはいないのですが、
とてもとても学ばされたという話でした。

機会があれば、
他の小説を書く小説仲間たちとも、
意見を交わしたい議題なのです!

ではそろそろ、
『教団X』について、
ブログ記事の執筆を、
迷いに迷ったわけを。

一言で言えば、
「顕著に好みが分かれる小説」
ではないかと思ったのです。

狐人的には、
量子論と人の死生観を絡めた、
一方の宗教団体の代表・松尾の話が、
とてもとてもとてもおもしろかったのです!

この話を読むためだけでも、
『教団X』
を読む価値は充分にあります。

巻末の参考資料の数を見れば、
著者の中村文則さんがたくさん勉強されて、
この小説を書かれたことがわかります。
(見習わねばなりません!)

そして、
もう一方の沢渡、
タイトルにもある『教団X』の教祖。

『教団X』は二部構成になっていて、
第一部では、
『教団X』のカリスマ教祖・沢渡の正体は、
まったくの謎に包まれており、
いったいどのような人物なのか、
気になって気になって仕方がなかったのですが。

第二部で、
ついにこの沢渡がどんな人物なのかが明らかになるのですが、
狐人的にはこの沢渡のキャラクターと作品の結末が、
あまり好きにはなれませんでした。
(偉そうに言ってすみません!)

なのでこの『教団X』の、
第一部に関してはおすすめできるのですが、
第二部についてはあまりおすすめできず、
『教団X』についてブログ記事を書くことを
迷いに迷った次第なのでした。

インターネットで、
いろいろと評判を見てみたのですが、
Amazonのカスタマーレビューを中心に、
やはり評価が割れている様子。

その過程でひとつ驚いた事実は、
この作品が純文学であるということ。

僕としては、
エンターテインメントとして、
充分おもしろい作品だと思ったのですが、
エンターテインメントとして受け入れられない方も多いよう。

純文学として読めば、
また違った評価ができるといった意見もあり、
たしかに小説を読む際の意識のもち方ひとつで、
作品の感想は変わってくるのかもしれないと、
改めて学ばされた思いがしたのです。

純文学。

さらに572ページの大ボリューム。

小説家になろう・エブリスタ・カクヨム・アルファポリスなど、
ネット小説投稿サイトで小説を書く仲間たちは、
ひょっとしたら、
手を伸ばすのを躊躇してしまう小説かもしれませんが、
文体は非常に読みやすく、
さらさらと読めて、
容量の割にあまり時間をかけずに読めた、
といった印象が残っています。

狐人的に、
第一部はおもしろくておすすめ!なのですが、
第二部は……、
ということで、
全体として自信をもって推せないのが、
悔しいというかもどかしいというか、
しかし、
ここまで綴ってきたように、
小説を書くという視点で読むと、
学ぶべきことは多い小説なのです。

小説を書く小説仲間たちには、
ぜひ読んでほしい小説なのです。

もちろん、
小説を読む小説仲間たちにも、
よかったら読んでもらいたいのです。
(ひょっとしたら、僕と同じように、「アメトーーク!」の「読書芸人」を見て、すでに読んでいる方が多いかもしれませんが)

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

それでは今日はこの辺で。

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