ある宇宙塵の秘密/海野十三=科学もSFも未知への好奇心が大事。

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

ある宇宙塵の秘密-海野十三-イメージ

今回は『ある宇宙塵の秘密/海野十三』です。

文字数5000字ほどの短編小説。
狐人的読書時間は約13分。

空間停止したロケットを動かすには乗員の命を捨てねばならない。世界初火星への有人飛行に挑んだ博士のとった行動は……。良くも悪くも昔のSF。人間の未知への好奇心が大事です。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

優秀な航空テレビジョン機を開発した渋谷博士は、ロケットに乗って火星に向けて飛び立っていった。私は翌朝、研究室の黒板に書かれている命令を読んでそのことを知った。

――出勤次第、第二号「テレビジョン」機ヲ「スタート」ノコト。

第二号機にはロケットの中にいる渋谷博士が映し出された。博士の計算では火星に到着するまで七、八カ月という。

このアナウンスを受けて全世界が震駭した。さっそく第二号機と同型のテレビが量産され、各国で博士の宇宙航行が放送されたが、しばらくそれは単調でつまらないものだった。

五か月目に再び世界を震撼させる事件が起きた。ロケットが宇宙空間で推進することをやめ、宙ぶらりんの状態になってしまったのだ。

ロケットが万有引力の中点に飛び込んでしまったのが、空間停止の原因だった。ロケットに何か著しい質量の変化がないかぎり、この停止状態は永遠に続くだろう。

博士は「最後の努力をする」と言い残し、スクリーンの上から消えた。博士はロケットから自分の身を捨てることでロケットの質量を変化させ、再び推進させたのだった。

ロケットはやがて火星の地表数百kmの映像を映したが、つぎの瞬間受信機の上の映像はかき消されてしまった。きっとロケットに気づいた火星人が、それを破壊してしまったに違いない。

私はより高性能のテレビジョン機を開発している。そして宇宙塵となった恩師のありかを発見したいと思っている。

狐人的読書感想

良くも悪くもむかしのSF小説って感じです。

おそらく科学的な考証はほとんどされていないように思いますが、人間の未知への好奇心みたいなものはしっかりと描かれているように感じます。

科学においてもSF小説においても、この「人間の未知への好奇心」が大事な核になるんじゃなかろうか、なんていう気がします。

いまでは火星人なんていないというのが常識となっていますが、いたらどんな姿なんだろう、宇宙戦争は起きるんだろうか、などと考えるのはおもしろいです。

そういった意味では読んでいて楽しい小説でした。

印象に残ったのは、渋谷博士が自分の身を犠牲にして、空間停止したロケットを再推進させたところです。

「科学に犠牲はつきものだ!」みたいなことはよくいわれたりしますが、そういう科学者も自分の身を犠牲にしているケースは少ないように思います。

命よりも知的好奇心が勝るというのは正直あまり理解できない心境ですが、実際にそういうふうに行動できる人がもしいたとするならば、それは尊敬に値するような気もするんですよね。

SF小説もなかなかおもしろいかもしれないと思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

科学もSFも未知への好奇心が大事。

狐人的読書メモ

・ちなみに火星人がいないとわかったのは1965年ごろであるらしい(地下に住んでいるという話もあるが……)。

・『ある宇宙塵の秘密/海野十三』の概要

初出不明。海野十三の短編小説。良くも悪くもむかしのSF。

以上、『ある宇宙塵の秘密/海野十三』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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