子どものすきな神さま/新美南吉=なぜかわいいものが好きなのか?

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

子どものすきな神さま-新美南吉-イメージ

今回は『子どものすきな神さま/新美南吉』です。

文字1200字ほどの童話。
狐人的読書時間は約2分。

子どもたちが遊んでる。いつのまにか一人増えてる。その子は誰か。子どものすきな神さま。仲よくしたい、守ってあげたい。生存本能。愛は幻想? 子どもがかわいい理由とは?

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

子どものすきな神さまがいて、いつもは森の中で歌を歌ったり笛を吹いたりして、小鳥や獣と遊んでいたが、ときどき人の住んでいる村へ出てきて、好きな子どもたちと遊んだりする。が、子どもたちに神さまの姿は見えない。

雪が降った次の日、十三人の子どもが一列に並び、雪の上に顔のあとをつけて遊んでいると、顔のあとが十四ある。子供たちは目と目で、神さまを捕まえようと相談する。

十三人のうち、一番強い子が大将となり、残りの子が十二人の兵隊となって、一列に並んだ。

大将が号令をかけると、「一ッ」「二ッ」「三ッ」「四ッ」「五ッ」「六ッ」「七ッ」「八ッ」「九ッ」「十ッ」「十一ッ」「十二ッ」と、十二番目の子どものつぎに「十三ッ」と声が上がる。

いたずらな子どもたちは、「十三ッ」と声がした場所を取り囲む。神さまはめんくらって、慌ててその場を逃げ出した。慌てていたので、小さな赤い靴を片方落としてしまった。

子どもたちは「神さまはこんな小さな靴をはいてたんだね」と言ってみんなで笑った。

以後、神さまはめったに森から出てこなくなったが、それでも子どもが好きだったので、子どもたちが森へ遊びに行くと、森の奥から「おオい、おオい」と呼びかけたりする。

狐人的読書感想

子どもたちが遊んでいると、いつのまにか一人子どもが増えていて、それが誰なのかわからない――といった設定は、ちょっとホラーっぽく感じてしまいますが、本作は南吉童話らしいほのぼのした作品でした。

子どものすきな神さまは、自分も子どもで、子どもたちに遊んでほしい、かまってほしいから子どもが好きなんだろうなぁ……とか想像すると、なんだかとても微笑ましいです。

子どもが好きなのは何も神さまばかりではなくて、人間も動物も、多くの者は子どもが好きだと言えそうな気がするのですが、では、なぜ子どもが好きなんだろうと考えてみるに、「かわいいから」の一言が、一番しっくりくるんですよね。

人間が何かを見て「かわいい」と感じるとき、そこにはいくつかの特徴があって、それらの特徴を「ベビースキーマ」というんだそうです。

(「ベビースキーマ」は、動物行動学者コンラート・ローレンツによって1943年に提唱された。コンラート・ローレンツは1973年にノーベル生理学・医学賞を受賞している)

ベビースキーマの一般的な構成要素は以下の通りです。

・広い額
・幅の広い顔
・平坦な顔
・大きな目
・浅い彫り
・小さな鼻
・幅の広い鼻
・小さな上顎
・小さな下顎
・小さな歯
・短い手足

(ちなみに、これらはピカチュウとかキティちゃんとか、その他多くのアニメやゲームのキャラクターにも当てはまる特徴だったりします)

ベビースキーマは人間の子どもだけではなくて、多くの動物にも見られる特徴であり、とくに哺乳類の場合は多かれ少なかれ「かわいいから」子どもを守り育てる本能が具わっているのだといいます。

狼の母親が人間の子どもを育てたみたいな話がありますが、これはベビースキーマによるものだと考えられそうです。

あるいは、人間がパンダとか「かわいいから」という理由で動物園に入れて保護したり、そのことに賛否はあるでしょうが、結果としてパンダが生き残っている事実を鑑みると、「かわいい」は生存のための立派な武器、「かわいいは正義」「かわいいは最強」って、案外的を射ているのかもしれません。

「かわいい」は、「仲よくしたい」「一緒にいたい」という気持ちを湧き起こすし、また「保護したい」「守ってあげたい」という気持ちも喚起して、それらは自然なことなんだけど、なんだか不思議な感じがした、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

なぜかわいいものが好きなのか?

狐人的読書メモ

・生存本能を愛情と幻想化する人間の脳機能も興味深い、という狐人的読書感想もある。

・『子どものすきな神さま/新美南吉』の概要

1935年(昭和10年)『カシコイ二年小學生 第4巻2号』(精文館)にて初出。初出時のタイトルは『小さい神さま』。1948年(昭和23年)『きつねの おつかい』(福地書店)にて初刊。「かわいい」のしくみについて狐人的に思いを馳せた、南吉らしいほのぼの童話だった。

以上、『子どものすきな神さま/新美南吉』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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