ひかりの素足/宮沢賢治=脳内現象説、ホログラム仮説、量子脳理論。

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

ひかりの素足-宮沢賢治-イメージ

今回は『ひかりの素足/宮沢賢治』です。

文字18000字ほどの童話。
狐人的読書時間は約46分。

風の又三郎のお告げを聞いた者は命を落とす。そんなの迷信だと思ってた。雪山で遭難した兄弟。生き残ったのは兄だけだった。雪山ではチョコレート。食べ過ぎると鼻血が出るって本当?

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

一郎と楢夫の兄弟は、父親の働く炭焼小屋に泊まる。朝、目を覚ますと、弟の楢夫が「風の又三郎のお告げを聞いた」と言って泣き出す。父親は顔色を青くしながらも「大丈夫だ」と楢夫を励ます。兄の一郎は漠然と不吉な予感を覚える。

昼過ぎになり、一郎と楢夫は炭を運ぶ馬引く人と一緒に、雪山を下山することになる。明日は学校があるため、二人は家に帰らなければならない。下山の途中、馬引く人は行き合った知人と話を始める。兄弟は、もうすぐ家だと思うと、待ち遠しくて歩き出してしまう。

吹雪に遭った二人は雪山で遭難する。楢夫を抱きしめたまま、ついに一郎も動けなくなってしまう。気がつくと、一郎と楢夫は瑪瑙の棘でできた道を歩いている。周りには他の子どもたちも歩いている。棘は足を容赦なく傷つける。が、少しでも遅れれば、恐ろしい鬼が、鞭を振って子どもたちを責める。

楢夫が鬼の鞭で打たれようとしたとき、一郎はとっさに弟をかばう。と、突然、白く足の光る人が現れて、子どもたちを救う。その人は子どもたちを光の国へ連れて行くが、一郎にだけは「もう一度もとの世界に帰るのだ」と言う。

――猟師たちに助けられ、一郎は起こされながら、楢夫の顔を見る。その顔は、光の国で別れたときと同じく、りんごのように赤く微笑んでいたが、手や胸は氷のように冷え切っていた。

狐人的読書感想

雪山の美しさ、すがすがしさ、吹雪という自然の脅威、兄弟愛、そして臨死体験が描かれた童話です。

冒頭、「風の又三郎のお告げ」といったものが出てきますが、『風の又三郎』といえば宮沢賢治さんの有名な童話の一つで、こちらは「謎の転校生」を巡るお話でしたが、本作ではまぎれもなく神様として描かれています。

神様のお告げというか、迷信というか。

「風の又三郎のお告げ」は、「弟の楢夫が雪山で命を落とすこと」を意味していたようで、お父さんは顔色が青くなっていることから、その意味を知っていたように見受けられますが、「まさかね」って思ってしまいますよね。

たとえば、「猫が顔を洗うと雨が降る」という迷信は、「猫のヒゲは雨雲の湿気を察知するため、顔を洗うような行動をとる」といった科学的な証明ができますが、しかし説明がつかない迷信は、現代でも数多く存在します。

説明がつかないといえば本作で描かれている臨死体験もそうで、エンドルフィンや酸素欠乏による「脳内現象説」や「ホログラム仮説」「電磁気仮説」「量子脳理論」など、科学的な証明を試みようとする説明は多々あっても、すべてを説明し切るのは、やはりいまだに難しいみたいです。

一郎の経験した臨死体験は、仏教的宗教観が色濃く見られますが、「宗教によるイメージ説」という心理的解釈もあります。

宗教によるイメージ説では、臨死体験は、それぞれの国や地域で教えられる宗教によって見る幻覚だとしながらも、しかしキリスト教文化圏では、神の審判や地獄といったイメージがほとんど現れないなど、説明できないことも多いといいます。

宗教的臨死体験者が、なぜか既成の宗教を離れる傾向にあることも、また説明不可能とされている点が興味深く思いました。

弟の楢夫を亡くし、自分だけが生き残ってしまった兄の一郎が、その後どんな人生を歩むのか、続編的な作品に興味をそそられてしまいますが、そのような作品はないようで残念です。

雪山で遭難したとき、まずは動かない、というのが基本的に重要なことのようですが、一郎と楢夫は動けなくなるまで進んでしまったので、もう少し早く動かずにいれば発見も早くなり、あるいは楢夫も助かったかも……とか思いましたが、どうなんでしょうね?

子どもにできることなんて限られていますが、しかし動かないという些細なことが命の明暗を分けるかもしれないと思えば、雪山で(迷子とか、別のケースでも有効か?)迷ったら動かないということは、肝に銘じておいてもいいのかもしれません。

できれば安全な場所で簡易テントを張り、高カロリーなチョコレートなどがあればいいみたいです。

テントはともあれ、カバンの中にチョコレートくらいは、常に持ち歩いておきたいと思った(?)、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

脳内現象説、ホログラム仮説、量子脳理論。

狐人的読書メモ

・ちなみに「チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る」は迷信。甘くて、栄養満点だから、食べ過ぎると血管が耐えられないという話はウソ。戦後、高価だったチョコレートを、子どもが食べ過ぎないようにするための方便だったそう。

・『ひかりの素足/宮沢賢治』の概要

生前未発表作。大正10年から11年にかけて執筆されたと考えられる。作品構成(「現実→超現実→現実」)は、賢治童話の原点とされている。

以上、『ひかりの素足/宮沢賢治』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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