狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『六人の家来/グリム童話』です。
文字数6000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約15分。
王子様は、仲間にした6人の家来の能力で魔女の試練をつぎつぎとクリアし、お姫様と結婚しました。超能力や異能力は最近のマンガや小説でもおなじみですが、昔からあったんですね。
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
昔、年取った魔女の女王がいた。魔女には美しい娘がいた。魔女は人を破滅させることしか考えていなかった。だから、娘に結婚を申し込む男たちには、誰にもできない仕事をやらせ、できなければその首をはねていた。
ある国の王子が魔女の娘と結婚したいと思った。しかし父王が反対し、7年間病気で寝たきりとなった。父親は息子を元気にするために、旅立ちを許可するしかなかった。
王子は旅の途中で、6人の男たちを家来にする。
・太った男(大食い)
・聴き男(世の中のどんなことも聞くことができる)
・のっぽの男(山のように背が高い)
・眼力男(見たものを破壊する)
・逆寒暖男(暑ければ寒く感じ、寒ければ暑く感じる)
・千里眼の男(どんな遠くでも見ることができる)
魔女の女王は3つの仕事を王子に与えたが、王子は家来たちの力を使って、それらの仕事をクリアした。
・紅海に落とした女王の指輪を取ってくること。太った男が紅海の水を飲み干し、のっぽの男がかがんで指輪を拾った。
・300頭の牛を食べ尽くし、300樽のワインを飲み干すこと。太った男が簡単に平らげた。
・魔女の女王の娘を抱いて、夜中の12時まで離さないこと。女王の魔法で眠らされ、娘を連れ去られてしまったが、12時になる15分前に全員目を覚まし、千里眼の男が遠くの岩の中に隠された娘を見つけ、のっぽの男が3歩でそこへ行き、眼力男が岩を砕いて、時間前に娘を王子の腕の中に取り戻した。
魔女の女王は、王子に娘を与えるしかなくなった。しかし娘は高慢だった。そこで、「たき火の中で3日間耐えなければ、結婚はしません」と言い出した。これは逆寒暖男がクリアし、娘は王子との結婚を了承した。
王子は娘を豚飼いの家に連れて行き、「じつは自分は豚飼いだ」と言った。娘は「自分の高慢さがこの結果を招いたのだ」と反省しながら、1週間豚飼いの仕事に耐えた。
一週間後、娘は王子の城に連れて行かれ、王子から真実が語られた。
「私は妻のために苦しんだ。だから妻にも私のために苦しんでもらう必要があったのだ」
こうして、ふたりの結婚式が挙げられた。
狐人的読書感想
6人の家来の能力で、魔女の試練をつぎつぎとクリアし、お姫様と結婚するストーリーラインは、異能力ものだと言えそうですね。
最近のマンガやアニメや小説でも、もはや異能力が出てこないもののほうが少ないように感じますが、こんなふうにグリム童話を読んでみると、異能力ものって昔からあったんだなあ、とか、改めて思わされてしまいます。
やはり異能力ものというジャンルはおもしろいと思った、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
異能力グリム童話。
狐人的読書メモ
・『六人の家来/グリム童話』の概要
KHM134。原題:『Die sechs Diener』。
以上、『六人の家来/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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