狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『賢いちびの仕立て屋の話/グリム童話』です。
文字数3000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約7分。
高慢な王女様がなぞなぞで結婚相手を決めたら、それはチビで仕事もできないのに妙に自信家な仕立て屋だった。賢い者が得をする話? そんな幸せな結婚もあり?
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
昔、とても高慢な王女様がいた。
「私のなぞなぞを解ければ、誰とでも結婚します。誰でもきなさい」
三人の仕立て屋がやってきた。年上の二人は手先が器用なので、自信満々だった。三人目のチビの仕立て屋はお調子者で仕事もろくにできなかったが、これで運が開けると思った。年上の二人はチビの仕立て屋をバカにして帰らせようとしたが、チビの仕立て屋は帰らなかった。
王女様は三人になぞなぞを出した。
「私の頭には二種類の髪の毛があります。その色は何色でしょう?」
最初の仕立て屋は「白と黒」と答え、二番目の仕立て屋は「茶と赤」と答え、はずれだった。チビの仕立て屋は「金と銀」と答え、これが正解だった。王女様はチビの仕立て屋とは結婚したくなかったので、さらなる試練を彼に課すことにした。
「まだ結婚できません。下の小屋で熊と一晩一緒に過ごしてください」
王女様はこれでチビの仕立て屋を処分できると思った。しかしチビの仕立て屋は知恵を使ってこの難題をクリアした。仕立て屋がクルミを食べると熊もクルミをほしがった。仕立て屋はクルミを石とすりかえたので、熊は噛み砕くことができなかった。つぎに仕立て屋がバイオリンを弾くと、熊もバイオリンを弾きたがった。仕立て屋は熊の爪が長すぎると指摘、爪切りをするふりをして、熊の爪を万力で動けなくした。
一晩が経ち、王女様が小屋を見にいくと、仕立て屋は生きていた。王女様は約束通り、仕立て屋と結婚するため馬車で教会に向かう。そのとき、二人の仕立て屋が逆恨みして、熊の爪の万力をはずしていた。熊は怒って馬車のあとを追いかけたが、それを見た仕立て屋は窓から万力を見せて脅した。熊は逃げ出すしかなかった。こうして王女様とチビの仕立て屋は結婚し、楽しく暮らした。
狐人的読書感想
賢い者が得をするお話? 高慢な王女様と妙に自信家のチビの仕立て屋は、けっこういいカップルなのかもしれませんね。
とはいえ、あんなにいやがっていたチビの仕立て屋との結婚を、王女様が最後にはすんなり受け入れられたとは考えにくいです。
本当に結婚して楽しく暮らしたのか疑問が残り、何か王女様が心変わりするようなサイドストーリーがあったのか、気になるところでした。
まあしかし、そんな幸せな恋愛や結婚があってもいいのかもしれないと思った、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
そんな幸せな結婚もあり?
狐人的読書メモ
・『賢いちびの仕立て屋の話/グリム童話』の概要
KHM114。原題:『Vom klugen Schneiderlein』。
以上、『賢いちびの仕立て屋の話/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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