狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『ヒルデブラントおじい/グリム童話』です。
文字数3000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約7分。
浮気をしているおかみさんと牧師さん。一日ふたりきりで過ごすためにある計画を立ててだんなさんをだまそうとするが……。ひとを傷つけるウソはよくないですよね。
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
昔、ヒルデブラントという百姓の夫婦がいた。おかみさんは牧師と浮気していた。一日中ふたりきりで過ごしたいと思った。牧師はおかみさんと示し合わせて、だんなを留守にするための計画を立てた。
まず、おかみさんは水曜日に仮病をつかい、日曜日まで体調不良をよそおう。牧師は日曜日の説教でつぎのような話をする。
「ゲッケルリ山へ巡礼に行き、1クロイツァーで月桂樹の葉をもらうと、病気の者はたちまち元気になるでしょう」
あとはその説教をだんなさんに聞かせればよい。
計画は実行され、目論見通りだんなさんはゲッケルリ山へ向けて出発した。途中、だんなさんは友達の卵売りに出会い、事情を話した。
「お前さん、そんな話を信じるなんてバカじゃないか? おかみさんは牧師とできていて、二人きりで一日過ごす気なんだよ。よかったら、証拠をみせてやろうか?」
だんなさんは卵売りのかごに入った。卵売りがヒルデブラント家に着くと、もちろんおかみさんと牧師はよろしくやっていた。だんなさんはかごから飛び出して牧師を家から叩き出した。その後、ヒルデブラント夫婦がどうなったか、定かではない。
狐人的読書感想
まさかの浮気グリム……、ずいぶんストレートな浮気の話でしたね。グリム童話には本作のように妙に大人なリアルが描かれているものがあって、そこがまたおもしろかったりするんですよね。
逢引きのためにウソをつく男女というのは、昔も今もさほど変わらないのかもしれません。
とはいえ、ヒルデブラントおじいはかわいそうでした。仮病をつかったおかみさんのために一生懸命だったのに、それが浮気のためのウソだと知ったら……、僕なら立ち直れないと思います。
ひとを傷つけるウソはつきたくないし、つかれたくないな、と思った、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
ひとを傷つけるウソはよくないですね。
狐人的読書メモ
・『ヒルデブラントおじい/グリム童話』の概要
KHM95。原題:『Der alte Hildebrand』。
以上、『ヒルデブラントおじい/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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