どらが鳴る/新美南吉=どらといえば…ドラえもん?

狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

どらが鳴る-新美南吉-イメージ

今回は『どらが鳴る/新美南吉』です。

文字数200字ほどの詩。
狐人的読書時間は約1分。

銅鑼がどんな音で鳴るかご存知ですか? どらん、どらんと鳴りますか? 100メートル以上の船には搭載義務があるらしいです。どら焼きの名前の由来なんだそうです。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

(今回は全文です)

『どらが鳴る/新美南吉』

どらん どらん
どらん
 どらが鳴る。
よふけの部落のひろつぱで。

どらん どらん
どらん
 まどがあく。
あつちこつちで音がする。

どらん どらん
どらん
 かけてくる。
ブーメラングや毒鎗が。

どらん どらん
どらん
 みんな来た。
獅子でも出たか、火事なのか。

どらん どらん
どらん
 をどるのだ。
月だよ 月だよ 月なんだ。

どらん どらん
どらん
 輪がをどる。
月夜の部落のひろつぱで。

狐人的読書感想

「どらん、どらんと、銅鑼が鳴る」と言われてみれば、たしかに「どらん、どらん」と聞こえる気がしますね。

この詩からだけのイメージだと、銅鑼は獣や火事の襲来を告げる合図だったり、踊りを踊るときの楽器だったりしたみたいです。

全長100メートル以上の船には銅鑼を搭載することが義務付けられているそうです。なんでも港に停泊中霧などで視界が悪くなったときなどは、船首と船尾の銅鑼を同時に鳴らしてその船の大きさを他の船に伝えるようになっているんだとか。

そういえば楽器としてのイメージが銅鑼にはあまりないような気がします。タムタムといったりしてプッチーニの『トゥーランドット』で使われたりしているらしいです。

どら焼きは銅鑼のかたちに似ていることからネーミングされたとの説が有力だそうです。

どら焼きといえばドラえもんの大好物ですね。

ここまで連想すれば、なんだか銅鑼も身近なもののように感じられる気がしてきますが、逆にここまで連想しなければ身近に感じられないほど、日常生活ではあまりお目にかからないものだという気がします。

普段あまり聴いたり目にしたりすることのない銅鑼の詩を読んだ、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

どらといえば…ドラえもん?

狐人的読書メモ

・これほど身近な感じのしない楽器も珍しい気がしたが、ゴングといえばそんなこともないのかもしれないと、ふと思った。

・『どらが鳴る/新美南吉』の概要

1932年(昭和7年)2月『チチノキ』にて初出。現代ではあまり身近には感じない銅鑼についての詩。

以上、『どらが鳴る/新美南吉』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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