狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『鉄のストーブ/グリム童話』です。
文字数5000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約11分。
王女は結婚をあんなに嫌がってたのに、王子が金持ちでハンサムだとわかるとあっさり手のひら返し。王子も結局別の女と結婚してて、そのあたり、リアルな人間が描かれてる?
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
森の中に、魔法で鉄のストーブに閉じ込められた王子がいた。ある国の王女が森で迷子になり、鉄のストーブを見つけた。
王子は「あなたを国へ帰してあげます。ただし、またここへナイフを持って戻ってきて、ストーブに穴をあけて私を助けてください。そして私と結婚してください」と言った。
王子がつけてくれたお供のおかげで、王女は無事帰ることができた。王女は事情を父王に話したが、一人娘を手放したくなかったし、王女もどこの誰とも知れない王子と結婚したくなかった。
王様は王女の代わりに粉屋の娘を森へ行かせたが、鉄のストーブに穴をあけることはできず、王女でないことを王子に見破られてしまう。つぎに王様は豚飼いの娘を森へ行かせたが、同じことだった。
泣く泣く王女が森へ行くことになった。王女はナイフで鉄のストーブに小さな穴をあけることができた。中を覗くと宝石で着飾った美しい若者が見えたので、王女は喜んだ。
王子は穴から出て、王女を連れて自分の国に帰ろうとしたが、王女は最後に一目だけ父親に会わせてほしいと願った。王子はそれを許し、「ただし、父王とは三言より多く話してはいけません」と言ったが、王女はその約束を破ってしまう。
王女は王子のもとへ戻ったが、すでに王子はいなくなっていた。王女は王子を探し続け、カエルたちが住む家にたどり着く。王女がカエルたちに事情を話すと、カエルたちは王子の探索に必要な道具と、三つのクルミを王女に与えた。
王女は道具を使って王子の城にたどり着く。しかし、すでに王子には別の花嫁がいた。王女は女中として働きはじめた。ある日、王女がクルミをひとつあけてみると、中から美しいドレスが現れた。それを見た花嫁は、そのドレスをほしがった。王女はドレスをあげる条件に、王子と一晩共に過ごしたいと花嫁に申し出て、花嫁はそれを承諾する。
花嫁は王子に睡眠薬を飲ませたので、王女は話をすることができなかった。王女はふたつ目のくるみを使い、現れた新たなドレスで花嫁と約束し、再び王子と一晩を共にするが、やはり王子は睡眠薬で眠らされていた。
三つ目のクルミの晩、王子は連日の睡魔を怪しんで、睡眠薬を飲まなかった。王女は王子に森での出来事を話し、王子は「あなたが本当の花嫁だ」と言って、ふたりは城を抜け出した。その後、二人は結婚して、幸せに暮らした。
狐人的読書感想
王女は王子との結婚をあんなにいやがっていたのに、王子が金持ちでハンサムだとわかるとすぐ手のひら返ししましたね。
王子も、王女の代わりとはいえ自分を助けにきてくれた粉屋の娘や豚飼いの娘をむげに扱い、結局別の女と結婚していたって、なんだかなって感じです。
でもやっぱり人間の恋ってそんなものなのかな、って気もします。やっぱり財力や見た目に惹かれてしまうものなのかなって。
もちろん、それだけではないのだとも思うのですが……。
そのあたり、なんだかリアルに感じた、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
そのあたり、なんだかリアルに感じた。
狐人的読書メモ
・『鉄のストーブ/グリム童話』の概要
KHM127。原題:『Der Eisenofen』。
以上、『鉄のストーブ/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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