狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『三人兄弟/グリム童話』です。
文字数1500字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約4分。
三人兄弟の誰に家を継がせるべきか。悩んだ父親が息子たちに与えた課題は、家を継げなくても生きるために一番大事なことだったみたいです。意外と深役立つ話かも。
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
三人の兄弟がいて、父親は自分が亡くなったとき、誰に家を継がせればよいか決められなかった。先祖から受け継いだ家を売りたくなかったので、お金にかえて分け与えることもできなかった。
父親は「三人の中で一番の名人になった者に家を譲る」と言った。三人兄弟は、長男が鍛冶屋の、次男が床屋の、三男が剣術の名人になった。
三人の腕前は甲乙つけがたく、結局父親は、三人ともに家を継がせた。三人の兄弟はとても仲がよかったので、一緒に家に住み、それぞれの仕事を続けた。
三人は生涯一緒に幸せに暮らし、まず長男が亡くなると弟二人はとても悲しんだが、やがて二人も病気で亡くなり、一緒の墓地に葬られた。
狐人的読書感想
息子たちに手に職をつけさせるために、父親は「三人の中で一番の名人になった者に家を譲る」と言い出したのかな、と思いました。
誰に家を継がせることになっても、手に職さえあれば家を継がなかった子供も自分の稼ぎで生きていけると考えれば、とてもうまい教えのような気がしてきます。
とはいえ、結局三人の腕前に甲乙をつけられず、三人に家を譲るという決断をしたのは如何なものか、とも感じましたが……。
兄弟三人が生涯同じ家で仲よく暮らせれば、それに越したことはありませんが、現実には結婚とかもするでしょうし、そうなればいくら兄弟とはいえ、複数の家族が同じ家に住むのはむずかしいことのように感じられます。家を巡って骨肉の争いが起きる可能性もあるわけで、この想像はどこかリアルな気がしました。
しかしその場合、誰かが家を出て行けばいいんでしょうね。手に職があるということは、自分で新しい家を買うことだってできるわけですし、やはり父の教えは偉大です。
手に職をつけることが大事だと思った、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
手に職をつけることが大事。
狐人的読書メモ
・『三人兄弟/グリム童話』の概要
KHM124。原題:『Die drei Brüder』。
以上、『三人兄弟/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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