蜜蜂の女王/グリム童話=返報性を意識した情けは人の為ならず?

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

蜜蜂の女王-グリム童話-イメージ

今回は『蜜蜂の女王/グリム童話』です。

文字数2000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約5分。

教訓は「情けは人の為ならず」です。誤用の多いことわざ。正しい意味で覚えてる? 人に親切にするとよいことが返ってくるのは心理学的にも頷けます。返報性の法則といいます。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

王様の二人の息子が冒険の旅に出たが、自堕落な生活にはまってしまい、末の息子が探しに出かけた。末弟は二人の兄を見つけて、三人の王子は一緒に冒険の旅に出ることになった。上の二人の王子は自分たちを賢いと思い、一番下の弟はまぬけだとバカにしていた。

途中でアリの巣を見つけると、上の二人の兄がそれを壊そうとして、末弟が止めた。湖でカモが泳いでいると、また上の二人の兄が「焼き鳥にしよう!」と言い出して、末弟が止めた。蜜蜂の巣があればまたまた上の二人の兄が「蜂蜜をとろう!」と言い始めて、末弟が止めた。

そうこうしているうちに三人の兄弟はある城に辿り着いた。その城の住人たちはみんな石に変えられていた。三人は広間をいくつも通り抜けて一番端の部屋に行った。扉は三つの錠で閉ざされていたが、小窓から中を覗くと中には白髪の小人がいて、食卓についていた。三人は小人を呼んだ。三回目に小人が気づいた。小人は錠を外して扉を開け、三人を食卓に招いた。三人がそこに並んだご馳走を食べると、そのまま寝室に案内した。

翌朝、小人は三人の王子を石のテーブルに案内した。石のテーブルの上には三つの課題が書かれており、それらを成し遂げれば城にかけられた魔法が解けるのだという。

一つ目の課題、日没までに森の苔の下にある王女様の真珠を千個拾うこと。
二つ目の課題、湖から王女様の寝室の鍵をとってくること。
三つ目の課題、そっくりな三人の王女様のうち一番末の王女様を選ぶこと。

上の二人の兄は一つ目の課題で失敗し、石に変えられてしまった。末弟の番になると旅の途中で助けた生き物たちが課題を助けてくれた。

五千匹のアリが真珠を集めてくれた。カモが湖を泳いで鍵をとってきてくれた。蜜蜂の女王が一番末の王女様を選んでくれた――王女様は眠る前にそれぞれ三種類の甘いもの(一番上の王女様はひとかけらの砂糖、二番目の王女様は少しのシロップ、三番目の王女様はひとさじの蜂蜜)を食べていたのだ。

こうして魔法は解けた。

石に変えられた人々はまた元の姿に戻ることができ、末弟は末の王女様と結婚し、二人の兄もそれぞれ二人の王女様と結婚した。

狐人的読書感想

グリム童話では定番の「愚兄賢弟タイプ」の物語ですね。王女様も末の妹が一番かわいいとされていますから、やはりこのタイプに合致しています。

昔のヨーロッパには末子相続の風習があり、その影響がグリム童話にも見られるのだといわれています。長兄は戦争に行かなければならず、そこから戻らなければ末子が家督を継ぐことになるので、必然的に一番末の子が重要視されたというわけです。

しかし今回の童話では弟の「賢さ」よりも「人のよさ」が際立っていたように思います。

教訓は「情けは人の為ならず」といったところですかね。これってたしか誤って覚えられていることの多いことわざでしたよね。

正:「人に親切にしておけば、その相手のためになるばかりでなく、巡り巡ってよい報いが自分のところに返ってくる」
誤:「人に情けをかけることはその人の為にならない」

たまに「どっちだったっけ?」となります。

これを打算的に考えると「恩を売る」ということになりますが、恩を売るとはいってもこれをやるのってけっこうむずかしく感じてしまうんですよね。

どうしても即日性のある見返りがないと誰かのために何かをする気がしないのですが、そういうジレンマは捨ててしまったほうがビジネスなどにおいては成功するという話を聞いたことがあります。

(返報性の法則:他人から恩を受けた場合に、お返しをしなければならない気持ちになる人間心理)

だから「恩を売る」とか考えずに、人に親切にしておいた方が結局はいいふうに物事が転がっていくのでしょうが、そうは思っていてもやっぱり人に親切にすることを躊躇してしまう場面が多いです。

「情けは人の為ならず!」と常に意識しておきたいと思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

返報性を意識した情けは人の為ならず?

狐人的読書メモ

・二人の兄が弟のおこぼれにあずかるような形で姉王女様と結婚しているあたり、なんとなく意味深に感じてしまう。家族経営の二代目三代目とか、二世タレントとかね。

・『蜜蜂の女王/グリム童話』の概要

KHM62。原題は『Die Bienenkönigin』。典型的な「愚兄賢弟タイプ」のグリム童話。「返報性を意識した情けは人の為ならず」を学ぶ。

以上、『蜜蜂の女王/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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