狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『月の角笛/新美南吉』です。
文字数150字ほどの詩。
狐人的読書時間は約1分。
角笛には特殊効果があるというのはファンタジーの常識だけど、月の角笛の効果ってどんなの? カスピアン王子の角笛、ゴブリン将軍の角笛、戦争の角笛、羊の角笛などいろんな角笛がある。
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
(今回は全文です)
『月の角笛/新美南吉』
月が角笛
夜ふけにふいた
ぽうぽうぽうよ、
ぽうぽうぽうよ。
犬が野原を
めぐつてないた。
ぎりり、時計のねぢをばまいて
牧師が階段、ことことおりた。
月が角笛
とほくにふいた。
ぽうぽうぽうよ、
ぽうぽうぽうよ。
牛があくびを
あわわとやつた。
からら、シヤーレの窓をばしめて
ああ、ああ、遠いと乳屋がいつた。
狐人的読書感想
角笛は文字通り動物の角を使った笛です。動物の角は中が空洞になっているそうで、吹き口をつければ簡単に笛になるのだとはじめて知りました。金管楽器のホルンなどはその名の通り角笛が起源とされています。
月が角笛を吹くと犬が鳴いたり牛があくびをする効力があるみたいですね。それがイコールで月の角笛の特殊効果だとすると、あまり大したアイテムではなさそうですね。
そんなわけで角笛といえばファンタジーやゲームなんかによく登場するイメージがあります。
軽く検索してみると「モンスターハンターの角笛」「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」「オーバーロードのゴブリン将軍の角笛」「ダンジョンメーカーの戦争の角笛」「マギアレコードの羊の角笛」などなど。
ギャラルホルンというのもあって、これは北欧神話に登場するアースガルズの門番・ヘイムダルが持つ角笛だそうで、ラグナロクの到来を告げるものとされています。
ラグナロクって「神々の黄昏」とかいわれたりしますよね。北欧神話世界の「最終戦争」とか「終末の日」ってイメージです。あるいは飛空艇の名前か最強の武器って感じですかね(?)
北欧神話は『進撃の巨人』のベースになっていて、ラグナロク的な最終回が予想されるって話を聞いたことがありますが、もはや話題が角笛から離れすぎてしまったので、ここまでにしておきます。
月の角笛の効果は名前の割には大したことありませんでしたが、創作のモチーフとしての角笛に興味を持った、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
月の角笛の効果ってどんなでしょうね?
狐人的読書メモ
・角笛は一つの音しか出せないけれど、ファンタジーとしてその効果を考えるのはおもしろいと思った。
・『月の角笛/新美南吉』の概要
1932年(昭和7年)5月、『チチノキ』にて初出。月の角笛の効果とは……?
以上、『月の角笛/新美南吉』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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