いばら姫/グリム童話=百年後の世界ってどんな世界?

狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

いばら姫-グリム童話-イメージ

今回は『いばら姫/グリム童話』です。

文字2800字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約8分。

十三番目の魔女の呪いで百年の眠りに落ちたいばら姫。つまりグリム版眠りの森の美女。百年後の世界はどうなっているんだろうね? メイドロボ。軌道エレベーターで宇宙へ。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

昔、子供が欲しい王様とお妃様がいた。ある日、お妃様が水浴びをしていると、蛙が現れて、一年以内に娘が生まれると予言する。お妃様は可愛い女の子を生む。

王女生誕の祝宴が催されることになり、親戚、友人、知人の他、十二人の魔女が招かれる。この王国には十三人の魔女がいたが、食事を出すための金の皿が十二枚しかなかったので、一人の魔女を招待することができなかった。

祝宴の終わり、魔女たちは「徳」「美」「富」など、人がこの世で望むあらゆるものを赤ちゃんに授けていく。十一人目の魔女が祝いの言葉を終えたとき、突如十三人目の魔女が宴の場に入ってくる。招待されなかった仕返しにきたのだ。

「姫は十五歳になると、糸車の針が指に刺さって命を落とす」十三人目の魔女は呪いをかけて立ち去っていく。残された十二人目の魔女は「呪いを取り消すことはできないが、呪いの力を弱めることはできる。姫は命を落とすのではなく、百年の眠りののち目を覚ます」と告げる。

王様は愛する子供を不運から守ろうとして、国中の糸車を燃やすように命令を出す。一方、姫は美しく、慎ましく、賢く、誰からも愛されずにはいられない娘に成長していく。

十五歳になったその日、城を探索していた姫は、古い塔にのぼった。そこではおばあさんが忙しそうに亜麻を紡いでいた。姫が興味を持って糸車にさわる。針で指を刺してしまう。瞬間、姫はベッドに倒れ込み、深い眠りに落ちてしまう。その眠りは城全体に広まって、王様がお妃様が、城の全ての人々が、眠りに落ちる。城の周囲は突如繁茂した茨に覆われ、誰も入ることができなくなってしまう。

長い年月が過ぎたある日、近くの国の王子がこの国を訪れ、茨に囲まれた城を見つける。城の近隣に住む老人に尋ねると、「美しい姫様が眠っていると、子供のころに聞いたことがある」と答える。

王子は姫を一目見たいと思い、茨の森に近づいていく。茨は鉄条網のように絡み合い、これまで幾多の侵入者たちの命を奪ってきたが、この日は呪いが解かれる百年目にあたり、王子は難なく城へと入り、古い塔の上で眠っている姫を見つけて、キスをする。

その瞬間、姫は目を覚まし、同時に城も眠りから解放された。それから姫と王子の結婚式が華やかに執り行われ、以後二人は幸せに暮らしたという。

狐人的読書感想

どこかで聞いたことのあるお話だと思ったら、『眠れる森の美女』『眠り姫』などのタイトルで有名なお話でした。

有名な話には、やはりどこか人を惹きつける設定があります。

今回は「いばら姫が百年後の世界で目を覚ます」というのが、とても興味深く感じられました。

物語ではあっさりと王子様と結婚して、幸せに暮らしましたと書かれていますが、百年も経っていればジェネレーションギャップとかすごそうだけど……って、単純に思ったんですよね。

百年も経てばものすごく世界は変わっている気もするし、あるいは激動の百年みたいな、一気に世の中が変わる時代に当たらなければ、そんなに変わらないのかなって気もします。

ちなみに、2100年にはつぎのようなことが当たり前になっていると予想されるそうです。

・病院に行かなくても、家の中で過ごしている間に、センサーが体をスキャンしてくれて、分子レベルで病気の兆候がないかを調べてくれる
・心で念じて家電を動かせる
・料理ロボ、掃除ロボ(メイドロボ)、医者や店員もロボ
・音もなくエネルギー消費も少ないエコな磁気浮上式の自動車(自動運転付)
・コンタクトレンズであらゆる情報や映像を見ることができる
・壁がモニターになる
・3D技術とホログラムの発達、部屋にいながら現地でスポーツ観戦しているような臨場感
・軌道エレベーターで気軽に宇宙へ

こうして並べてみると、けっこう変わっている気がするし、まあそんなに驚くほど変わってないかって気もします。

ちなみに、1901年(明治34年)の新聞には、「百年後の世界」として、携帯電話やテレビ電話、新幹線など現在実現されているもの、動物と会話できるなど実現されていないものとがあって、比べてみるとなかなかおもしろかったりします。

パソコンとかスマホとかインターネットとかは、百年前に想像するのはかなり難しかったように思い、そういった革新的な技術がこれから百年後に台頭してくるかと思えば、ちょっと見てみたくも思ってしまいますね。

『いばら姫』の話は、一種のコールドスリープ(人工冬眠)に通じる話のように思えるのですが、人間生体のコールドスリープもいまのところ実現していない技術ですよね。

『いばら姫』のような百年の眠りは実現できるのだろうか……、ちょっと興味深く思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

百年後の世界ってどんな世界?

狐人的読書メモ

・ディズニー映画の『マレフィセント』も有名。

・ペロー版では、姫と王子の結婚後も話が続き、王子の母親が食人鬼として描かれている。残酷な内容である。

・『いばら姫/グリム童話』の概要

KHM50。原題『Dornröschen』。『眠りの森の美女』『眠り姫』の訳題もある。『Sleeping Beauty』(スリーピング・ビューティー)の英語題で呼ばれることもある。バレエ、ディズニー、ミュージカルなど幅広く有名な作品。

以上、『いばら姫/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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