小説読書感想『カラフル』ラッキー・ソウル!転生もの?

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「ラッキー・ソウル!」

小説を読んでいると、
心に響くフレーズ、
というものがあるのです。

小説を読んでいると、
なんだかわからないけど、
頭に残るフレーズ、
というものがあるのです。

「ラッキー・ソウル!」

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。
(「『狐人』の由来」と「初めまして」のご挨拶はこちら⇒狐人日記 その1 「皆もすなるブログといふものを…」&「『狐人』の由来」

今回の小説読書感想は、
森絵都さんの
『カラフル』
について書いてみたいと思うのです。

『カラフル』は1999年、
第46回産経児童出版文化賞受賞!

2006年、
『風に舞いあがるビニールシート』は、
第135回直木賞受賞!

森絵都さんといえば、
数々の文学賞を受賞している、
誰もが知っている有名な作家さん。

しかし僕は、
これまで森絵都さんの小説を読んだことがなく、
今回の『カラフル』で、
森絵都さんの小説をはじめて読むことになりました。

それではまずあらすじを。

「ぼく」の魂が抽選に当選する。

「ラッキー・ソウル!」

それがどのような抽選なのかといえば、
それは天使業界の抽選であり、
再挑戦のチャンスを与えられたのだと、
突如出現した天使が説明する。

「ぼく」は前世で大きなあやまちを犯した。

前世であやまちを犯した魂は、
輪廻のサイクルから外されて、
生まれ変わることができないという。

再挑戦とは、
服毒死をはかった小林真の体を借りて、
「ぼく」が失敗した下界でホームステイし、
前世のあやまちの記憶を取り戻すこと。

それができれば、
「ぼく」の魂は昇天し、
無事輪廻のサイクルに戻ることができる。

ホームステイ先で、
小林真として生活する「ぼく」は、
真の家族やクラスメイトたちと接するうちに、
人の欠点のみならず、
その美点も見えてくるようになるのだが……

前世で「ぼく」の犯したあやまちとは――

といった感じでしょうか。

じつは5ページ読んだ段階で、
連想する作品がありました。

それは小説ではなく漫画なのですが、
冨樫義博さんの『幽☆遊☆白書』。
(2016年は『HUNTER×HUNTER』の連載が再開されて歓喜していたのですが、再び休載されてがっかり……)

バトル漫画のイメージが強い、
『幽☆遊☆白書』ですが、
序盤のストーリーは、
札付きの不良でだった主人公・浦飯幽助が、
車に轢かれそうになっていた子供を助けて、
この世を去るも、
それは霊界にとって予想外の出来事であり、
そのために幽助は生き返るための試練を受けることに――

時系列でいえば、
『幽☆遊☆白書』の連載は、
1990年からで、
『カラフル』の出版は1998年

もしもインスピレーションを受けるとしたら、
冨樫義博さんから森絵都さん、
ということになりますが、
もちろんそうとは限りません。

優れた作品が、
似たような設定やストーリーになることは、
よくあることだと思うのです。

こういった類似性を示されるたび、
オリジナルの物語を創ることの難しさを実感させられます。

はたして、
真にオリジナルの物語は、
存在するのでしょうか?

世界最古の物語は、
『ギルガメシュ叙事詩』
という話を聞いたことがあります。
(間違ってたらすみません)

それさえも、
神話や口承、
歴史に由来されるものだと聞きます。

物語の元祖――

その定義は難しいとは思うのですが、
興味の尽きない命題なのです。

めちゃくちゃ話が逸れました。

すみません!

『カラフル』の読書感想に軌道修正。

主人公の「ぼく」は、
典型的な反抗期の中学3年生。

そして「ぼく」のホームステイ先である、
小林真は服毒してしまうくらい、
さまざまな悩みを抱えていました。

父親は自分さえよければいい利己的な人間。

母親はフラメンコ教室の講師と不倫していた。

兄貴は無神経で意地悪で弟のことを見下している。

初恋のクラスメイトは中年オヤジとラブホにGO。

軽快なタッチで描かれていますが、
人々の抱える問題は結構重い。

小林真として過ごす「ぼく」は、
とくに母親に対しては、
つらく当たってしまいます。

自分がつらい状況にあるとき、
周りのことが見えず、
言ってはいけない一言を言ってしまう。

誰にでも経験があるのではないでしょうか。

そのまま、
当たり前の大切なことに気づけぬまま、
ときが流れてしまい、
関係が修復が不可能になってしまうこともあるでしょう。

しかし、
主人公の「ぼく」は、
機会にも恵まれた部分はありますが、
それぞれの人たちと真正面から向き合い、
その大切なことに気づかされます。

それは、
自分だけがつらいのではないということ。

父親も、
母親も、
兄貴も、
初恋のクラスメイトも、

人間はみんな、
何かしらの悩みや問題を抱えて生きている。

それを知ったとき、
「ぼく」がどのように考え、
行動するか。

この点にぜひ着目して、
『カラフル』
を読んでいただきたいと、
狐人的には思うのです。

『カラフル』
を僕がもし一言で言い表すなら、
「等身大の人間が描かれた小説」
といった感じでしょうか。

とくに、
思春期真っ只中の、
主人公の「ぼく」、
初恋のクラスメイトの言葉からは、
等身大の中学3年生を感じることができ、
森絵都さんの表現力のすごさに圧倒されました。

やはり、
同じように悩んだ思春期があったから、
このような描写が描けたのでしょうか。

とか、
思わず考えさせられたのです。

読後に、
青春小説の古典的名作、
『ライ麦畑でつかまえて(キャッチャー・イン・ザ・ライ)』
がふと頭をよぎったのは、
僕だけでしょうか。

同じように感じた方がいらしたら、
ぜひ当ブログ記事へのコメントや、
Twitterのツイートをいただけたら、
うれしいのです!

以下、
印象に残ったセリフや描写のあったページ、
狐人的備忘録として記しておくのです。

p.6,8,75,88,89,95,96,99,100,105,110,120,124,133,136,142,168,177,178,186,188,195,210,226,227,244,257(文春文庫)

なつやすみ。

文春文庫は259ページで、
非常に読みやすい小説。

中学生・高校生、
思春期・反抗期、
同世代の学生さんには、
感情移入もしやすく、
読書感想文には最適の一冊かと!

なつやすみの宿題に、
読書感想文のある学生のみなさん。

『カラフル』

いかがでしょうか。

小説家になろう・エブリスタ・カクヨム・アルファポリスなど、
ネット小説投稿サイトで小説を書く仲間たち、
小説を読む小説仲間たちも未読の方はぜひに!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

それでは今日はこの辺で。

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