奥様きつねの結婚/グリム童話=九尾の狐、可愛すぎる猫娘、バタービール。

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

奥様きつねの結婚-グリム童話-イメージ

今回は『奥様きつねの結婚/グリム童話』です。

文字1800字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約6分。

ヨーロッパの物語に九尾の狐が出てくる、バタービールは17世紀イギリスの実在の飲み物、ツンデレ美少女でかわいすぎると話題になった猫娘も登場するんだけど……知ってる?

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

昔、九本の尾を持つ古狐がいた。古狐は、奥様狐の、自分への愛を、試してみることにした。古狐が亡くなったふりをすると、奥様狐は自室に閉じこもってしまう。お手伝いの猫娘は、かまどで料理をしている。

若い狐が奥様狐に求婚しにくる。猫娘はバタービール作りを中断して、奥様狐に取次に行く。奥様狐は若い狐に尾が一本しかないことを知ると、猫娘に命じて若い狐を追い返させる。

その後、奥様狐に求婚してくる狐の尾の数は二本、三本と増えていき、そのたび、全員追い返される。そしてとうとう、古狐と同じ九本の尾を持った狐が現れる。

奥様狐は喜び、古狐のなきがらを外に運び出すよう、猫娘に命じる。結婚式が行われようとしたちょうどそのとき、古狐は動き出し、その場にいた奥様狐や猫娘、召使いたちを一匹残らず家から叩きだしてしまった。

やがて、古狐が本当に亡くなると、狼が奥様狐に求婚しにやってくる。パンを砕いてミルクに浸していた猫娘が、奥様狐に取次に行く。奥様狐は、狼が赤いズボンをはいているか、口がとがっているか、猫娘に聞く。猫娘が「いいえ」と答えると、奥様狐は狼の求婚を断る。

犬や、鹿や、兎や、熊や、ライオンや……森中の動物たちがやってきても、誰も古狐の持っていたよい性質をそなえていない。そのうちに、赤いズボンをはき、口がとがった若い狐がやってくる。

奥様狐は、結婚式の準備をするように、古狐のなきがらを窓から投げ捨てておくように、猫娘に命じる。

「あのひとは妻のことなんて何も考えてくれなかった。太ったネズミを捕ってきても、いつも一人で食べちゃって、わたしには分けてくれなかった」

そんなわけで、奥様狐は若い狐と結婚式を挙げて、喜んでいつまでも踊っていた。もしやめていなければ、いまでも踊っているだろう。

狐人的読書感想

夫は妻の自分への愛を試そうとし、妻は夫が亡くなるとすぐ次の男に乗り換えようとし……男と女の浅ましさが描かれた、童話……なんですかね?

「内緒でつい彼の携帯見ちゃった」

みたいな。

相手の愛を試すような行為って、なんとなく女性がよくする印象を持つのですが、ドイツだと……てか、海外だとまた違うんですかね?

ちょっと興味深く思うところでした。

興味深いといえば、九尾の狐がグリム童話に出てくるのもまた、興味深いんですよね。

ルーツは中国の「九尾狐狸」で、日本でもいまやいろいろなマンガやアニメやゲームなんかで有名ですが、ヨーロッパのお話に九尾の狐が登場するのは初耳だったので、ちょっと驚いてしまいました。

(調べてみると、朝鮮では「クミホ」、ベトナムでも九尾の狐は知られているようです。しかし、やはりヨーロッパではあまり聞かれないみたいですね……ルーツが気になります)

さらに猫娘もお手伝いさんとして出てるんですよね、このグリム童話。

猫娘といえば、やはり『ゲゲゲの鬼太郎』ですが、2018年版アニメ6期のツンデレ美少女な猫娘がかわいすぎると話題になりましたが、猫娘も日本独自の妖怪だというイメージがあったので、グリム童話に出てきて驚きました。

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この(このではない)猫娘が作っているのがバタービール。

バタービールは『ハリー・ポッター』に出てきて一気に有名になりましたが、それまではあまり聞いたことがありませんでしたね。

空想上の架空の飲み物かと思いきや、じつは実在していた飲み物だったようで、それはこのグリム童話『奥様きつねの結婚』に出てきていることでも、実感することができます。

もともと一般的に販売されるようなものではなくて、家庭で楽しまれていた飲み物のようです。

17世紀イギリスのレシピとして、「鍋に卵黄と大量のビールを入れて熱し、ナツメグ、生姜、砂糖を加えて、鍋を火から外し、バターを溶かしてホットで飲んでいた」というものをネット上で見つけました。

沸騰はさせないので、アルコールは残り、お酒として楽しめたようです。

猫娘が、奥様狐に求婚しにきた狼に、「ケーレビットの猫さん」あるいは「ケーレヴィッツの猫さん」と呼ばれていたのも気になったのですが、「ケーレビット、ケーレヴィッツ」がドイツ語で何を表しているのかはわからずじまい……ドイツ語ができる方いらっしゃったら、コメントなどで教えていただけたら、うれしいですね。

最後、奥様狐は若い狐と結婚できて喜んでいましたが、なんか非常に(非情に)リアルを感じてしまいました。

元夫の古狐は「太ったネズミ(食べ物)をあまり分けてくれかった」らしく、奥様狐は夫の古狐に不満を持っていたようです。

恋愛中でも結婚してからも、「いまよりよい相手」を求め続けることは、相手に対して失礼なような、申し訳ないような気がして、なかなかできないことのように思えるのですが、よりよい相手を求め続けるという姿勢は、また違った肉食系の姿勢として、学ぶべきところはあるのかもしれません。

また、自分が亡くなったあとで、「相手が新しいパートナーを見つけて幸せになってほしい」と願う気持ちであったり、相手が亡くなったあとで、「新しいパートナーを見つけて幸せになろう」という前向きさであったり。

やはり、学ぶべきところはあるのかもしれません。

いろいろと知ったり思ったりできて楽しかった、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

九尾の狐、可愛すぎる猫娘、バタービールについて。
一見すると浅ましい恋愛や夫婦について。

狐人的読書メモ

・人は、愛を試さずにはいられない生き物である(かもしれない)

・それにしてもモテモテだな、奥様狐。

・こき使われてた猫娘がちょっと不憫だ。

・『奥様きつねの結婚/グリム童話』の概要

KHM38。原題『Die Hochzeit der Frau Füchsin』。九尾の狐、猫娘、バタービール、伴侶の没後の妻の行動など、興味深い単語や考え方が頻出しているグリム童話。

以上、『奥様きつねの結婚/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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