漁師とおかみ/グリム童話=過ぎたる欲は身を滅ぼす、何事もほどほどにね。

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

漁師とおかみ-グリム童話-イメージ

今回は『漁師とおかみ/グリム童話』です。

文字数7000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約17分。

ヒラメはいつだってやってくれる。
おかみのヒラメへの異様な信頼が笑える。
どの国のいつの世もかかあ天下が笑える。
株価大暴落。
欲のない人生はつまらないけど、
何事もほどほどにね。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

昔、海の近くの豚小屋に、漁師とおかみが住んでいた。ある日、漁師はきれいな海でヒラメを釣り上げる。するとヒラメが命乞いをする。漁師はヒラメを逃がしてやる。

漁師が豚小屋に帰ってヒラメの話をすると、なんで恩返しに小さな家を頼まなかったの? とおかみにつめよられる。

いまから行ってきてよ、と言われて、漁師は恩返しを催促するようなことをしたくなかったのだが、おかみには逆らえない。

緑と黄色に変わった海で、漁師はヒラメを呼び出して願う。家に帰ると豚小屋は小さな家に変わっている。

一週間後、おかみが今度はお城に住みたいと言い出す。漁師はおかみに逆らえず、紫と紺と灰色に濁った海でヒラメに願う。

お城でのつぎの朝、おかみは王様になりたいと言い出す。漁師はおかみに逆らえず、黒っぽい灰色の海でヒラメに願う。

王様になったおかみは、今度は皇帝になりたいと言い出す。漁師はおかみに逆らえず、黒く濁った海でヒラメに願う。

皇帝になったおかみは、今度は法王になりたいと言い出す。漁師はおかみに逆らえず、嵐荒れ狂う海でヒラメに願う。

法王になったおかみは、ついに神様になりたいと言い出す。漁師はおかみに逆らえず、もはや地獄のような海でヒラメに願う。

お城は元の豚小屋に戻り、二人はいまもそこに住んでいる。

狐人的読書感想

漁師はおかみに逆らえず、ヒラメに願うしかないのです(笑)

漁師とおかみはまさにかかあ天下の夫婦ですね。

グリム童話の時代から家庭では女性の権威のほうが強かったんでしょうか? しかも海外のお話……日本では、昔は亭主関白という言葉に表されるような、男性主体の家庭が多かったように想像できるのですが、諸外国ではどうだったんでしょうね?

現在では、日本も家庭での権威は女性のほうが上回っているような印象を受けますが、案外、昔から、世界中でそうだったのかもしれないな、などと考えてみると、ちょっとおもしろく感じられてしまいます。

気弱な漁師、傍若無人なおかみ、なんか凄いヒラメ。とにかくこの三者のキャラが立っているのが印象的です。

おかみのヒラメへの信頼がなぜかとにかく篤いんですよね。「ヒラメはいつだってやってくれるさ」の一言には思わず笑ってしまいました。

そんなヒラメはまさにおかみの期待通り、豚小屋を小さな家に、小さな家をお城に、おかみを王様に、王さまから皇帝に、皇帝から法王に、淡々と願いを叶えてくれます。

「何者だよ、ヒラメ!」と読みながらつっこまずにはいられませんでしたが、冒頭の自己紹介では「魔法にかけられた王子」らしいんですよね、ヒラメ。

それほどの力を持っていながら、なぜやすやすと漁師に釣られてしまったのか、自分の力で王子に戻れるんじゃないのか……疑問は尽きませんし、ヒラメの過去とその後が俄然気になってしまいます(とはいえ、グリム童話にツッコミは野暮ですかねえ……)。

おかみの要求はどんどんエスカレートしていき、ついには神様になりたいとまで言い出しますが、人間の欲にはかぎりがない、ということを思わされてしまいます。

たとえば、株式投資とか、投資した株が順調に値上がりしていって、まだ上がるまだ上がるとか思っていると、ある日、大暴落して買った値段まで下がってしまった――みたいな。

そんな話を連想させる物語ですね(たぶん、2018年2月6日(火)現在、日経平均終値が前日比-1,071.84円だったので、こんな連想話になってしまいました)。

結局、神様になりたい、という実現不可能な欲望を抱いてしまったことで、漁師とおかみはまた元の豚小屋に住むことになってしまいましたが、高すぎた望みの代償というのは、得てして高すぎるものになってしまうんですよね。

株の場合でも、元の値段で済めばいいですが、それよりも下がったり、投資先の会社が倒産してしまうことなんかもあるようなので、元の値段、元の豚小屋で済んだというのは、幸いだったようにも思えます。

今回のグリム童話の教訓は「過ぎたる欲は身を滅ぼす」。人間、ほどほどで満足しなければ、自分も周囲も不幸にしてしまうということなのでしょう。

持っていないときには多くを望まなくても、いざ手に入ってみると「もっともっと」と欲しがってしまう、というのは、持たない者からすると実感しにくいんですよね。

自分なら適切なところで自制できる気がするのですが、実際はそううまくはいかないのかもしれません。

自分が多くを持つことになるという日もまた、想像しにくく思いますが、そんな日が来たときには、ふと、このグリム童話を思い出せるといいな……そんな今回の読書でした。

読書感想まとめ

欲のない人生はつまらない。
しかし過ぎたる欲は身を滅ぼす。
何事もほどほどがちょうどよい。

狐人的読書メモ

・しかし、2018年2月6日(火)の株価暴落はなんだったんだろう。ブラックマンデーの翌日か? でも三日続落とはいえ、前日の月曜にそこまでの下げはなかった。仮想通貨などはもっと下げていたらしい。リスク回避の動きということだったけれど、リーマンショックとかみたいな明確な理由が見えず、すごく不気味に感じた。

・『漁師とおかみ/グリム童話』の概要

KHM 19。短い話なのに、漁師、おかみ、ヒラメの三者のキャラが際立って感じられた。過ぎたる欲は身を滅ぼすという話。ちょうどこの読書感想を書いた日に、株価が大暴落したのには驚いた。

以上、『漁師とおかみ/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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