狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『疲労/国木田独歩』です。
国木田独歩 さんの『疲労』は文字数3000字ほどの短編小説。
狐人的読書時間は約7分。
国木田独歩さんの疲労。
最近お疲れではありませんか?
疲労回復にはリラックス。
読書でリラックスできるのは僕だけ?
疲労しているときに『疲労』
いかがですか?
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
京橋区三十間堀にある大来館。そこはまず上等な宿屋で、年中客足が絶えない。主人の大森亀之助は、来客対応、所用の外出など、威勢よく働いていた。しかし外出から帰ってきて、自室で一人になると、その顔には疲労の色が見える。
狐人的読書感想
……う~ん、疲れてたのかなあ、国木田独歩 さん。
狐人的には『忘れえぬ人々』を筆頭に、これまですごくいいと思える小説ばかりだったのですが、この『疲労』という作品は、それらとはちょっと趣を異にしていると感じました。
(とくに『忘れえぬ人々』は凄い小説です)
『疲労』には、浪漫的といった傾向はほとんどないように思いました。であれば、これは自然主義文学? どこまでも現実的(写実主義的?)な描写がなされています。
どうやらこの時機の国木田独歩 さんの作品には、いくつかこのような作品があるみたいですね。また読んでみたいと思います。
『疲労』が発表されたのは1907年(明治40年)のことですが、独歩社が破産したのも、国木田独歩 さんが肺結核になったのも、この年です。
それ以前までは、とくに雑誌編集長として、政治経済の実際問題にも飛び込み、相当な激務が続いていたそうで、やはり心身ともに疲労していたと見るべきなのでしょう。そうして見ると、大来館の主人、大森亀之助の姿は、国木田独歩 さん自身の姿と重ねて見て、間違いないようにも思えてきます。
そんなわけで、狐人的読書感想は、
「疲れてたんだなあ、国木田独歩 さん」
それ以上でも以下でもありません。
(いいのか、それで?)
とはいえ、それだけでは寂しいので、『疲労』だけに、ちょっと「疲労」について調べてみました。
あえていうまでもないことかもしれませんが、疲労には大きく分けて二つのものがあります。
「肉体的疲労」と「精神的疲労」
それぞれに適した疲労回復方法というものがあるようなのですが、肉体と精神はつながっているというか、結局のところ、肉体的疲労の回復が精神的疲労の回復にもなり、精神的疲労の回復が肉体的疲労の回復にもなる、という向きがありそうです。
疲労回復の三原則は「睡眠・食事・運動」ということになりそうですが、僕は運動が苦手なので(ひきこもりがちな狐人的事情)、とりあえず今回は睡眠と食事について取り上げてみます。
まず睡眠ですが。
ちょっと驚いたのは、「睡眠のゴールデンタイム」についてなのですが。夜10時~深夜2時の間に寝るのがいい、みたいな話を聞いたことはないでしょうか?
これ、正しくない知識のようです。
成長ホルモンの分泌が活発になる時間帯、ということで、良いとされていた情報らしいのですが、成長ホルモンは眠りについてから3時間の間に多く分泌される、というのが正解らしく、その間の眠りが一番深くなること、に起因するものなのだとか。
なので睡眠に重要なのは、時間ではなくて深さ、ということになります。
最近有力な最適睡眠時間は7時間といわれていますが、じつは深く眠れれば5時間でもいいそうです。睡眠時間にこだわりすぎると、それが逆にストレスになって良くないのだとか。
で、深く眠るためには、就寝前のコーヒー、スマホ・パソコンは控えるとか、ストレッチをするとか、食事を何時間前には済ませるだとか、……結構めんどくさそうなんですよねえ。
安眠グッズといえばアイマスク。
光を遮ることで眠りを誘うメラトニンの分泌を促します。
そこから『ホットアイマスク』を見つけました。
結構前に『人志松本の◯◯な話』でケンコバ さんが紹介して大ヒットした商品だと聞いて、ちょっと使ってみたいような気もしましたが、どうなんでしょうねえ……(さすがに10秒もたへん、ってなことはなさそうですが)。
つぎに食事です。
興味深いと思ったのは、肉体的疲労の多くが錯覚によるものなのだということ。実際に筋肉が疲弊していて疲れている、といったことはあまりないのだとか。まあ、たしかに、筋肉が疲れていたら筋肉痛として表れますもんね。
多くの場合、これは自律神経の疲弊からくる疲労なのだそうで、では自律神経の回復にどんな食べ物がいいのかといえば、「鶏のムネ肉」だといいます。
でも食事作るのって……(いわずもがな)。
で、ビタミン剤やサプリメント(またグッズに頼る)。
とくにビタミンBは糖質(炭水化物)や脂質をエネルギーに変えるので、ダイエットにも効果があるそう。30歳を超えると、ビタミン剤やサプリメント、栄養ドリンクがあると全然違う、という話はひとから聞いたことありますが……。
……結局安眠グッズやサプリに走ってしまうところが、ダメな気がしてきました。疲労回復のためにはやはり、運動してぐっすり眠り栄養バランスの良い食事をとる、というのが一番なのでしょうねえ(それができないから……、とかいってまた調べてみても、同じところを堂々巡り)。
読書感想まとめ
「疲れてたんだなあ、国木田独歩 さん」
『ホットアイマスク』と『サプリメント』を試してみたい、と思ってしまうところが狐人のダメなところ?
狐人的読書メモ
(そもそもひきこもりがちなのだからそんなに疲労感じないという……)
ダイエットといえば最近また糖質制限ダイエットブームの訪れが感じられます。ロカボ(Low Carbohydrate)という「ゆるい糖質制限」の話題をよく目にするのです。最新商品はすき屋の「ロカボ牛麺」。
・『疲労/国木田独歩』の概要
1907年(明治40年)『趣味』にて初出。自然主義文学(写実主義?)。
以上、『疲労/国木田独歩』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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