狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『踊ってすりきれた靴/グリム童話』です。
文字数3500字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約8分。
朝になると12人の王女の靴がですりきれている。王はこの謎を解明するためにおふれを出す。多くの男が謎に挑んで命を落とすが、ひとりの兵士がついにこの謎を解き明かす。
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
昔、王様に12人の美しい娘がいた。娘たちは、ベッドが並んでいるひとつの部屋で一緒に眠っていた。王様は、娘たちがベッドに入ると、部屋の扉に鍵をかけていた。しかし朝、鍵を外すと、娘たちの靴が踊りですりきれているのだった。王様はこの謎を解明するためにおふれを出した。
『夜、娘たちがどこで踊っているのか、発見した者に娘のひとりを妻に選ばせ、王亡きあとは国を継がせる。ただし三日三晩のうちに発見できなかった場合、その者の命はない』
他国の王子をはじめ、様々な男たちがこれに挑戦したが、誰も謎を解き明かすことはできず、命を落とすことになった。
ある兵士が町を歩いていると、ひとりのおばあさんに出会った。兵士が冗談のつもりで「例のおふれに挑戦しようか迷っていたんだ」と言うと、おばあさんは「夜に出されるぶどう酒を飲まないで、眠っているふりをするといい」と兵士にアドバイスする。
兵士はスポンジを使ってぶどう酒を一滴も飲まず、眠ったふりをした。王女たちは兵士が眠っていると思い、動き出した。一番上の王女のベッドが地中に沈んでいき、それは地下の世界へ通じていた。
兵士は王女たちのあとをつけた。途中、銀、金、ダイヤの木の枝を証拠として折り取った。12人の王子が湖にそれぞれの船を浮かべて待っていた。王女たちを乗せると城へ漕いでいった。兵士は末の王女の船に紛れ込み、王子たちの城へ潜入した。
そんなことが三晩続き、兵士は最後の夜にカップをひとつ、王子たちの城から持ち出した。兵士は王様の前で、証拠の枝とカップを見せて、起こったことを説明した。
兵士は一番上の王女を妻にし、王様が亡くなったのちには国王の座が約束された。王子たちは12人の王女と踊った夜と同じ日数、魔法にかけられることになった。
狐人的読書感想
いつものように末の王女様が善性をを示し、主人公と結婚するのかと思いきや、一番上の王女様が結婚したので意外な感じがしました。
王女様たち、謎に挑戦した人々の無残な結末を楽しんでいるような雰囲気があって、なんかちょっと怖い感じがしました。
そんな感じの今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
意外に怖い感じがした。
狐人的読書メモ
・『踊ってすりきれた靴/グリム童話』の概要
KHM133。原題:『Die zertanzten Schuhe』。
以上、『踊ってすりきれた靴/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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