旅あるきの二人の職人/グリム童話=人を陥れてはいけないと思う。

狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

旅あるきの二人の職人-グリム童話-イメージ

今回は『旅あるきの二人の職人/グリム童話』です。

文字数9000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約27分。

自分にないものを持ってる人をうらやましく思ったりする。そしたらその人以上に持てるように努力をすべきなんだけど、陥れようとしてしまう。人を陥れてはいけないと思う。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

靴屋と仕立て屋が仕事を探して一緒に旅をしていた。仕立て屋は気のいい男だったが、靴屋は悪意に満ちた男だった。気のいい仕立て屋にはいつも多くの仕事がきたので、気前よく靴屋におごった。

二人が深い森に入ったとき、靴屋は七日分のパンを持っていたが、仕立て屋は二日分しかパンを持っていなかった。五日経っても森を抜けられず、仕立て屋は靴屋にパンを分けてほしいと頼んだ。靴屋は日頃から仕立て屋のことをよく思っていなかったので、パンのかわりに仕立て屋の片目を要求した。こうして靴屋は仕立て屋の片目をえぐり、七日目にはもう一方の目も抉り出してしまった。

ようやく森を抜けると、目の前の野原には首吊り台があり、靴屋は盲目の仕立て屋をそこに置き去りにした。首吊り台には二人の男が吊るされていて話をしていた。「兄弟、絞首台にしたたる露で目を洗えば、また目がみえるようになるんだぜ」

それを聞いた仕立て屋がハンカチに露をしみ込ませて眼窩を洗うと、再び目が見えるようになった。仕立て屋は町へ向かう道中で、捕まえた子馬、コウノトリ、子ガモ、蜜蜂の巣を食べようとするが、彼らの命乞いを聞いて助けてやることにした。仕立て屋が町に着くと、その腕は評判となり、国王のお抱え職人となった。そして靴屋も国王のお抱え職人となっていた。

靴屋は仕立て屋を追い出すため、仕立て屋の悪評(難題を解決できるとウソをついている)をたびたび国王に吹き込んだ。そのたびに国王は仕立て屋に無理難題を押しつけるが、かつて助けた動物たちに救われて、仕立て屋は国王の難題をつぎつぎとクリアした。

国王の難題と解決法

・昔失くした金の冠を取り戻すこと。かもが池のそこから金の冠を拾ってきてくれた。
・ろうで城の模型をつくること。女王蜂と蜜蜂が作ってくれた。
・城の中庭に水晶のような水柱を、人の背丈ほど立ち上らせる。馬が解決してくれる。

最後の難題は息子のいない国王に男の子を運んでくるというものだったが、コウノトリがそれを実現してくれた。国王はこれに大変喜び、事前の約束通り、仕立て屋と一番上の娘を結婚させた。

靴屋は町から出て行くように命じられ、あの首吊り台のところで休んだ。すると二羽のカラスが飛んできて靴屋の目を抉った。靴屋は森に逃げ込んで、その後靴屋を見た人は誰もいない。

狐人的読書感想

単純に「人を陥れようとする靴屋のあり方はよくない」と思いました。

誰かに嫉妬したら、その嫉妬がなくなるように、その人以上の存在になれるように努力すべきなのでしょうが、陥れるほうが楽だから、そちらの方法をとってしまうというのは、わかるような気がしてしまいます。

誰かを陥れるような真似だけはしないようにしたいと思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

人を陥れてはいけないと思う。

狐人的読書メモ

・『旅あるきの二人の職人/グリム童話』の概要

KHM107。原題:『Die beiden Wanderer』。

以上、『旅あるきの二人の職人/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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