狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『大がらす/グリム童話』です。
文字数5000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約12分。
一度目のチャンスに失敗しても、二度目があると思えば気楽になれるし希望が持てる。しかし実際の人生にチャンスは二度も与えられるのだろうか。チャンスをつかめたらいいな、と思った。
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
お妃様には小さな娘がいたが、言うことを聞かないので「からすになってどこへでも飛んでおゆき」と言うと、娘は本当に大がらすになって飛んでいってしまった。大がらすは森で一人の男に出会い、自分の素性と魔法を解く方法を教えた。
それは、森の奥の家でおばあさんが勧めてくれる食事を断り、一切ものを口にせずに裏の木の皮の上で、昼の二時に馬車に乗って現れる大がらすを三日間待つ、というものだった。男はおばあさんの家に行ったが、勧めを断り切れず、木の皮のところで眠り込んでしまい、三日とも大がらすを待つことができなかった。
この結果を予期していた大がらすは、悲しみながらも男のそばに食べてもなくならないパン、肉、飲んでもなくならないワイン、自分の名前の入った金の指輪、手紙を残して去っていった。目を覚ました男は手紙を読み、シュトローム山の金の城へ行かなければならないことを知った。
男は暗い森に入りさまよったが、巨人のいる家にたどり着いた。巨人は男を食べるつもりだったが、男の持つパンと肉とワインを飲み食いして満足した。巨人は男のために地図でシュトローム山の金の城の場所を調べるが、どこにあるのかわからなかった。数日後、巨人の兄が家に帰り、兄の持つ古い地図からようやくその場所が判明した。
途中まで巨人に運んでもらい、男はシュトローム山のふもとにたどり着いたが、それはガラスの山で、すべって登ることができなかった。男はふもとに小屋を建てて、山の上を王女が馬車で走る姿を眺めるしかなかった。
しかし一年が経ったころ、男の小屋のそばで三人の強盗が盗品を巡りケンカをしていた。盗品は、たたけばどんな戸でも開く杖、透明マント、どこへでも行ける馬だった。男はそれらの品を買い取ると偽り、その力を試すと言ってそれらの品を身に着けると、強盗たちを撃退して馬で山を登った。杖で城の扉を開き、マントで姿を隠し、広間にいる王女の盃に金の指輪を入れて外に出た。
王女は盃の金の指輪を見て、男が城に来たことを知った。外で透明マントを脱ぎ、馬に乗る男を見つけた。王女は魔法から解き放たれ、二人は結婚式を挙げることになった。
狐人的読書感想
チャンスは複数回与えられる、ということなのでしょうかね。人生は数少ないチャンスをものにできるかどうか、とはいえ、それをものにするのはなかなかむずかしいように感じられます。
と思えば、チャンスは複数回あってしかるべきだと考えますが、実際にはどうなんでしょうね? そもそもどのときのどのできごとがチャンスだったのかって、成功しても失敗しても、けっこうわからなかったりするような気がします。
男は一度目のチャンスを逃しましたが、二度目のチャンスには成功します。
僕もチャンスをつかめたらいいな、と思った、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
チャンスは一度きりじゃない?
狐人的読書メモ
・『大がらす/グリム童話』の概要
KHM93。原題:『Die Rabe』。
以上、『大がらす/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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