若い大男/グリム童話=子供は本当の親に育てられるのが一番?

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

若い大男-グリム童話-イメージ

今回は『若い大男/グリム童話』です。

文字数7000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約17分。

親指太郎が巨人に育てられ、体も力も大きくなったが、凶暴性も身に着けてしまい、人間社会でまともに生きられないさまを描いているように思う。力を得ても謙虚でいたいきもち。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

昔、ある農夫に親指ぐらいの大きさの息子がいた。農夫が畑に息子を連れていくと、山の向こうから大きな巨人がやってきて、息子をさらっていってしまった。息子は巨人の乳で育てられて大きくなり、地面から木を引き抜けるほどの力を身につけた。息子は六年後に農夫の元へ戻ったが、夫婦にはその若い大男が自分たちの息子だとは信じられなかった。

大男の仕事量はすごかったが、食事の量もすさまじく、農夫の夫婦に彼を養うことはできなかった。大男は父親に大きく太く頑丈な棒を要求し、それがあれば旅に出るという約束をしたが、結局父親は大男が満足できる棒を用意することができなかった。大男は何も持たずに旅に出た。

大男は鍛冶屋で働くことにした。給金はいらない、ただし二週間に一回、あんたを殴らせてほしい、大男がそう親方に提案すると、ケチな親方は喜んでその条件を受け入れた。大男の力は強すぎて、一打ちで鉄はばらばらに飛び散った。親方は怒って大男を叱ったが、大男は親方を足で蹴飛ばし、鍛冶屋の一番太い棒を選び出して、また旅立っていった。

つぎに大男は農場の下男頭として働くことにした。給金はいらない、ただし毎年三回、あんたを殴らせてほしい、大男がそう管理人に提案すると、やはりケチな管理人は喜んでその条件を受け入れた。

つぎの朝、下男たちが森へ出発することになり、大男を起こそうとしたが、大男は「俺は遅く出ても誰よりも先に戻るから」と言って、朝寝坊した。大男は下男たちのあとを追い、途中木やそだで大きな障害物をつくり、森に着くと大きな木を二本引き抜いた。帰る途中、下男たちは障害物のせいで道を通れなかったが、大男は障害物を難なく通り抜けることができた。管理人はそれを見て、大男は使える男だと思い、喜んだ。

一年が経ち、給金を支払うときがきた。管理人は大男に殴られるのを怖れて、自分の地位と引きかえに許してほしいと願ったが、大男は聞き入れなかった。管理人はなんとか二週間の猶予期間をもらい、書記たちと対応を相談した。話し合いの結果、大男に井戸の掃除をさせ、上から石臼を落とすことにしたが、大男にはまったくきかなかった。管理人はそこでまた二週間の猶予をもらい、今度は化物のでるという水車小屋で粉をひく仕事を与えた。しかしこれも大男には通用せず、大男は化物を退治して帰ってきた。ついに管理人は大男に蹴飛ばされ、遠く空に飛んでいった。約束の回数に足らなかったので、管理人のおかみさんも大男に蹴飛ばされた。若い大男は鉄の棒を手に、また道を進んでいった。

狐人的読書感想

親指くらいの大きさの子供が巨人にさらわれて育てられる、それで大きくなれて力が強くなったのはよかったように思いますが、巨人の凶暴性まで身に着けてしまい、人間社会ではまともに生きることができなくなってしまったのだ、と捉えるとなんだかやるせないお話のような気がしました。

やはり子供は本当の親に育てられるのが一番、ということなのかもしれません(そうともかぎらない事例もあるのだろうとは思いますけれども……)。

力を得ればそれを誇示したくなるのは、人間の性だという気がします。もしも力を得たとしても、謙虚な気持ちを忘れないようにしたいと思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

子供は本当の親に育てられるのが一番?

狐人的読書メモ

・『若い大男/グリム童話』の概要

KHM90。原題:『Der junge Riese』。

以上、『若い大男/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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