働く町/夢野久作=規則正しい生活で医者いらずですね?

狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

働く町-夢野久作-イメージ

今回は『働く町/夢野久作』です。

文字数300字ほどの短編小説。
狐人的読書時間は約1分。

生き物には生体リズムがあり、集中できる時間帯がある。夜10時以降はBMAL1で太りやすくなる。健康。ダイエット。規則正しい生活は医者いらず……とまでは言えないかもだけど。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

(今回は全文です)

『働く町/夢野久作』

ある国で第一番の上手というお医者さんが、ある町に招かれて来ました。お医者さんは町に着くと直ぐ、

「ここの人はどうして一日を過ごしていますか」

と尋ねました。

町の人はこう答えました。

「別に変った生活もしませんが、私達は日の出前に起床し、日が暮れて床に就き、明るいうちはせっせと働いて日を送っています。又ひもじい時はお腹を一パイにするだけ御飯を食べます」

と答えました。

お医者さんは、

「それでは私はここにおっても仕事がありません。そんな生活くらしをする人達はいつも健全たっしゃで医者の厄介になる事がありませんから」

と言ってさっさとここを立ち去りました。

狐人的読書感想

ふむ。つまり「規則正しい生活をすると病気になりにくくなる」ということが書かれているんですかね。もちろんそれだけで医者いらずとまではなかなかうまくはいかないのでしょうが。

生物には生体リズムやサーカディアンリズムというものがあって、それが乱れると自律神経やホルモン分泌のバランスが崩れ、生活習慣病になりやすくなる、という話は聞いたことがあります。

がん、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、脳卒中などなど。

そういった病気になるリスクが減らせるというのは、たしかに「規則正しい生活のメリット」だといえそうですね。

ほかにも規則正しい生活をすると、朝の時間が有効に活用できたり、夜眠れなくなることがなくなったり、ストレスも軽減されるのだとか。

人は睡眠と食事によってリセットされるそうで、うつ病などにも規則正しい生活が効果的なようです。

食事についても、たとえば「夜10時以降の食事は太りやすい」とかいわれたりしますが、これは脂肪を蓄積するタンパク質(「BMAL1-ビーマルワン―」)が夜10時以降に生産されやすいからなんだそうです。

そんなわけで規則正しい生活生活にはダイエット効果もあるみたいです。

・生活習慣病の予防につながる
・ストレスフリーになる
・ダイエットにもなる

規則正しい生活にはそんなメリットがあるんですね。

僕はなかなか規則正しい生活ができないんですよね。原因を考えてみるに、眠くなったら寝てしまうからだと思うんです。眠くなったときに寝てしまうので、夜にうまく寝つくことができません。

眠くなると集中力がなくなって、集中力がないまま起きているよりは寝てしまって集中力を回復したほうがいいような気がしていたのですが、二、三時間の睡眠、起きて活動、また二、三時間の睡眠と繰り返す生活をしても、起きているときにあまり集中できていないような気が最近ではしています。

せっかくだから規則正しい生活をしてみようかな、とか考えた、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

規則正しい生活で医者いらずですね?

狐人的読書メモ

・とはいえ生体リズムも考え方も人それぞれ。自分が納得できる時間の使い方ができていれば規則正しい生活にこだわる必要はないともいえるかも。

・『働く町/夢野久作』の概要

1922年(大正11年)12月25日、『九州日報』にて初出。九州日報シリーズ。規則正しい生活は医者いらず……とはいえないまでも、健康にいいということは昔からいわれている。

以上、『働く町/夢野久作』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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