小説仲間におすすめ!『火花』作家の成長を感じさせる小説

Twitterで、
これまでRTとリプばかりしていたのですが、
もっと仲間を増やすためには、
興味をもってもらえるようなツイをすることも、
必要なのだと教えてもらい、
最近は自分でも、
ちょっとずつ呟けるようになってきたのですが。
(教えてくださった仲間のおひとりは現在帰省中)
(お帰りを心からお待ちしているのです)

それで気づかされることは多いのです。

(あ、そういえば『火花』について書いていない!)
(前回が『炎立つ』だったので連想しやすかった?)
(⇒小説読書感想!『炎立つ』ファイアーエムブレム 聖戦の系譜

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。
(「『狐人』の由来」と「初めまして」のご挨拶はこちら⇒狐人日記 その1 「皆もすなるブログといふものを…」&「『狐人』の由来」

そんなわけで、
今回は、
言わずと知れた、
知れ過ぎた、
お笑い芸人でもあり、
芥川賞作家でもある、
ピース・又吉直樹さんの、
『火花』
について書いてみたいと思うのです。

『火花』は上述のとおり、
現役の人気お笑い芸人ピースの、
又吉直樹さんが執筆された、
初めての中編純文学小説なのです。

単行本のページ数は152ページ。

比較的手を伸ばしやすいサイズ感。

第28回三島由紀夫賞の候補作となるも、
惜しくも落選、
しかし第153回芥川龍之介賞を受賞!

その前から話題を集めていましたが、
芥川賞受賞によりさらに売上を伸ばし、
その発行部数は現在240万部を超えて、
あの村上龍さんのデビュー作、
『限りなく透明に近いブルー』
を抜いて、
歴代芥川受賞作品の中で堂々の第一位!

いまや知らぬ者のない小説となりました。

なぜ、
長々とその部分を強調したのかと訊かれれば、
(誰も訊かない?)
みんな知ってる小説なので、
あらすじが下手でも許してください!

というわけなのです(笑)

(笑えないのです……)

それでは!
簡単なあらすじを。

熱海の花火大会を舞台に、
物語はスタートする。

売れないお笑い芸人・徳永は、
そこで先輩芸人の神谷と、
電撃的な出会いを果たす。

徳永から見た神谷は、
不思議な人間的魅力に溢れ、
奇想をもった天才だった。

徳永は、
ある種の霊感ともいえる直感に従い、
その場で神谷に弟子入りを申し込む。

神谷はその申し出に対し、
「俺の伝記を書け」
という条件を出して受け入れる。

天才的なお笑いセンス、
なぜか惹かれる人間味、
徳永はどんどん神谷に惹かれ、
神谷もまた徳永に心をひらき、
ふたりの師弟関係と、
その人生は、
流れるときのなかで、
どのように変転し、
そしてどこへたどり着くのだろうか?

狐人的には、
徳永と神谷の師弟が交わす、
軽妙なやりとりに魅せられたのです。

とくに、
ふたりがするメールのやりとりは、
狐人的にはとても面白く感じ、
ああ、
こういう関係が、
自分も築けたらいいのになあ、
と思わされてしまったのです。

現在の出版社は、
作品のプロモーション機能を、
失いつつあるのかもしれない、
といったことを以前のブログ記事にも書きました。
(⇒小説サイトでWeb小説を書こう!小説雑学②新人賞と小説サイト

いまや、
小説作品のプロモーション機能を担うのは、
テレビとインターネットに、
移り変わりつつあるのかもしれません。

そして、
以前のブログ記事を書いたとき、
失礼になってしまうかもしれないとは思いつつも、
この『火花』の大ヒットを、
象徴的な事象としてとりあげたのです。

たしかに、
『火花』の最初のほうは、
新人作家の荒さというべきか、
読んでいて、
ふと違和感を覚えるような文章が散見されたのですが、
(偉そうに言ってすみません!)
読み進めていくに従って、
それがどんどんなくなっていくことに気がつきました。

ひとつの作品を描く過程で、
作家が確実に成長している、
それがとてもよく感じられた小説として、
小説家になろう・エブリスタ・カクヨム・アルファポリスなど、
ネット小説投稿サイトで小説を書く仲間たちにも、
ぜひぜひおすすめしたいと思ったのです。

もちろん内容もいい!

小説を書く小説仲間だけでなく、
小説を読む小説仲間にも、
ぜひ読んでみてほしいのです。
(すでに読んでいるひとのほうが多いかもしれませんが)

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

それでは今日はこの辺で。

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