一つ目、二つ目、三つ目/グリム童話=妬んだり、羨んだり、憎んだり。

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狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

一つ目、二つ目、三つ目-グリム童話-イメージ

今回は『一つ目、二つ目、三つ目/グリム童話』です。

文字数6000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約15分。

それぞれ目の数が違う母親と三人姉妹は、それゆえに互いを違うものだと思い、普通の人間と同じ二つ目が迫害の対象となってしまいます。どうして人は妬むのでしょうね?

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

昔、母親と三人の娘がいた。一番上の娘は、額に一つだけ目があったので、一つ目という名前だった。二番目の娘は、他の人たちと同じように二つの目があったので、二つ目。三番目の娘は目が三つ、三つ目が額の真ん中にあり、三つ目という名前だった。二つ目だけが普通の人間と同じだったので、母親と姉妹は嫉妬し、二つ目をいじめて、残り物しか食べ物をあげなかった。

ある日、二つ目がお腹を空かせながら、野原でヤギの世話をしていると、賢い女の人が現れて、「どうして泣いているの?」と尋ねた。二つ目が理由を話すと、女の人は「ヤギに『メエメエ、ヤギさん、メエと鳴いて、お膳に食べ物をおくれ』と言ってごらん。テーブルカバーのかかった小さなテーブルが、おいしい食べ物をのせて出てくるからね」と言った。

二つ目はこうしてヤギの世話をするときに、ひとり隠れて食事をするのが楽しみになったが、母親と姉妹はそんな二つ目の様子をあやしんだ。母親の言いつけで、まず一つ目が二つ目の様子を探ることになった。二つ目と一緒にヤギの世話に行った一つ目は、野原でくたびれてしまい、二つ目の歌う「一つ目、起きてるの? 一つ目、眠ってるの?」という歌を聞いて、うとうと眠ってしまう。

翌日、三つ目が二つ目と野原に行ったが、この日、二つ目は「三つ目、起きてるの? 二つ目、眠ってるの?」と歌ってしまい、三つ目の額の目を眠らせることができず、ヤギの呪文がばれてしまった。三つ目から事の次第を聞いた母親は、ヤギの心臓を包丁で刺した。

嘆き悲しむ二つ目の前に、再び賢い女の人が現れて、「お姉さんたちにお願いして、ヤギのはらわたをもらい、それを家の前の土に埋めるのよ」と言った。二つ目が言われたとおりにすると、家の前に銀の葉と金のリンゴをつけた木が生えてきた。母親と姉妹は木からリンゴを取ろうとしたが、手をのばすたび枝に逃げられて、取れなかった。そこで二つ目にリンゴを取らせて、すべて取り上げた。

ある日、ひとりの若い騎士が家の前を通りかかり、「この素晴らしい木は誰のものかね? 一枝くれれば何でも望みのものを与えよう」と言った。姉たちは二つ目を樽の中に隠し、「木は私たちのものです。一枝さしあげますわ」と答えたが、枝を取ることはできなかった。二つ目は持っていた金のりんごを騎士の足もとに転がした。それで騎士は二つ目が樽の中に隠されていることを知り、二つ目に枝を取るよう頼むと、二つ目は一枝取って騎士の前に差しだした。騎士が望みを聞くと、二つ目は「一緒に連れて行ってください」と願い、騎士は二つ目を城に連れて帰り、ふたりは結婚した。

姉たちは二つ目の幸運を妬ましく思ったが、家の前には金のリンゴの木があった。しかし翌朝、木が消えてしまったので、ふたりの望みも消えてしまった。木は二つ目についていって、二つ目の部屋の前に立っていた。

二つ目は長い間幸せに暮らした。ある日、ふたりの貧しい女が施しを求めて、二つ目のところを訪ねてきた。二つ目の姉たちだった。二つ目はふたりを歓迎し、やさしく世話をした。それでふたりの姉は、若いころに二つ目にした意地悪を心から悔いた。

狐人的読書感想

人間、どうしても自分と違う者を、妬んだり羨んだりしてしまうものなんでしょうね。それぞれ目の数が違う母親と三人姉妹は、それゆえに互いを違うものだと認識し、普通の人間と同じ二つ目が迫害の対象となってしまいます。

ひょっとすると母親とふたりの姉も、普通の人間から異端視されて、嫌な思いをしていたのかもしれませんね。共通の敵がいると人間は一致団結するものですが、それには良い面と悪い面があるのだと改めて思い知らされました。

妬んだり、羨んだり、憎んだり。

そんな感情のために誰かをいじめたり傷つけたりはしたくないと考えますが、それは考えるよりもじつはむずかしいことなのかもしれないとか、思うときがあります。

だから、二つ目が貧しくなった姉たちを許し、やさしくできたのはえらいと感じましたし、ふたりの姉も自分たちの過去の過ちを悔い改められたところには感心させられてしまいました。

間違いを犯したくはありませんが、間違いを犯したときには人を許したり、悔い改められるようにありたいと思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

妬んだり、羨んだり、憎んだり。

狐人的読書メモ

・『一つ目、二つ目、三つ目/グリム童話』の概要

KHM130。原題:『Einäuglein, Zweiäuglein und Dreiäuglein』。

以上、『一つ目、二つ目、三つ目/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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