狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『キャベツろば/グリム童話』です。
文字数6000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約15分。
どこでも好きなところへ行ける魔法のマント、食べると毎朝一枚の金貨が現れる魔法の鳥の心臓、食べるとロバになるキャベツ、いろいろと興味深い魔法アイテムが登場します。
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
昔、狩人が森を歩いていると、醜い老婆に出会った。狩人は老婆をかわいそうに思い、施しを与えた。老婆はお礼に「好きなところに行ける魔法のマント」と「食べると毎朝一枚の金貨が現れる魔法の鳥の心臓」の入手方法を教えてくれた。狩人はそれらを手に入れてまた旅を続けた。
狩人は旅の途中である城に辿り着く。そこには魔女と美しい娘が住んでいて、狩人は娘に恋をした。魔女は狩人の恋心を利用して、娘に魔法のマントと鳥の心臓を盗ませた。
ザクロ石の山に置き去りにされた狩人は、雲に運ばれて大きなキャベツ畑に辿り着いた。そこで狩人は「食べるとロバになるキャベツ」と「人間に戻れるキャベツ」を見つける。城に戻った狩人は、魔女と女中と娘にキャベツを食べさせ、ロバに変えた。
ロバになった魔女にはエサを与えず、鞭で打ったので、やがて衰弱して命を落とした。それから娘と女中には人間に戻れるキャベツを与えた。娘は自分の過ちを狩人に謝り、自分も本当は狩人のことを愛していたのだと告げて、魔法のアイテムを返そうとする。が、狩人はその申し出を断る。
「それは君が持っていておくれ。僕は君を妻にするから、同じことだよ」
二人は結婚して、生涯幸せに暮らした。
狐人的読書感想
魔法のアイテムが印象的でした。
・どこでも好きなところへ行ける魔法のマント
・食べると毎朝一枚の金貨が現れる魔法の鳥の心臓
・食べるとロバになるキャベツ、人間に戻るキャベツ
最近のアニメやマンガでは、魔女もいい存在であったり悪い存在であったりしますが、グリム童話ではやはり悪い存在として描かれていることが多いように感じます。
ロバに変えられた魔女が命を奪われるシーンはちょっと恐ろしくも思いましたが、勧善懲悪ということで、しょうがないのですかね。
女中だけ狩人の復讐に巻き込まれたかたちでちょっとだけかわいそうに思いましたが、その後、お城で優遇されているといいですね。
娘は魔女に脅されて狩人から盗みを働いていたので、狩人が娘を許してくれてよかったように思います。ふたりが恋をしていたから許せたのか、恋をしていたからこそ許せないのか、……いろいろと考えさせられるところでした。
誰かを許せるようにありたいと思った、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
誰かを許せるようにありたい。
狐人的読書メモ
・『キャベツろば/グリム童話』の概要
KHM122。原題:『Der Krautesel』。
以上、『キャベツろば/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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