賢い人々/グリム童話=騙されない賢さを持ちたい。

狐人的あいさつ

コンにちは。狐人コジン 七十四夏木ナナトシナツキです。

読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?

そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。

賢い人々-グリム童話-イメージ

今回は『賢い人々/グリム童話』です。

文字数3500字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約8分。

詐欺に遭ったから詐欺をするという悪循環。人がいいから騙されてしまう人々。おバカさんの方が好きか、と聞かれれば、そうとは答えづらい。騙されない賢さを持ちたい。

未読の方はこの機会にぜひご一読ください。

狐人的あらすじ

ある日、百姓がおかみさんに「旅に出る」と言い、牛飼いが来たら3頭の牛を200ターラーで売るように頼んで出かけていった。

牛飼いは「3頭の牛を200ターラーで喜んで買う」と言った。「しかし財布を忘れていまは払えない、だから2頭はいま連れて帰り、あとの1頭は担保として置いていく、後日必ずお金を払いに来るから待っていてほしい」

百姓は旅から帰って一部始終をおかみさんに聞いてあきれた。「俺は街へ行って、お前よりまぬけなやつがいるか、三日間待ってみることにするよ」

百姓は街道で一人の女を見つけ、「天国から落ちてきたんだ」と言った。女は「亭主は天国でどうしていますか?」と聞いた。百姓は「あなたの亭主は着ている服もボロボロでうまくいっていない」と言った。女は有り金を百姓に渡して、天国の亭主に届けてくれるよう頼んだ。さらに女は家に帰り、息子に一連の話をすると、息子は天国のことを聞くために馬を走らせた。

息子は百姓に追いついて、「天国から来た人を見ませんでしたか?」と尋ねた。百姓は「その人なら山の方へ向かった」と言った。息子は一日中働いて疲れていたので、百姓に馬を渡し、その人を連れてきてほしいと頼んだ。百姓は家に帰って、「いい商売だった。まぬけさまさまだな」と考えた。

だけど、あなたはきっとおバカさんのほうが好きですよね。

狐人的読書感想

グリム童話に登場する賢い人々は、詐欺師であることが多いような気がしますね。詐欺の手口にはたしかに賢いと思わされるものがあったりもします。

詐欺にかけられた百姓が、自らも詐欺を働くことになるというのは、詐欺の悪循環といった感じです。マルチ商法やネズミ講に通じる悪循環、みたいな?

おかみさんも人がいいから騙されてしまったのかもしれませんが、買った3頭の牛のうちの1頭を担保にするって……、ちょっと考えれば騙される可能性に思い至りそうな気がします。

騙されない賢さを持ちたいと思った、今回の狐人的読書感想でした。

読書感想まとめ

騙されない賢さを持ちたい。

狐人的読書メモ

・『賢い人々/グリム童話』の概要

KHM104。原題:『Die klugen Leute』。

以上、『賢い人々/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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