狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『狐と猫/グリム童話』です。
文字数600字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約2分。
百の技を持つ狐は命を落とし、一つの技しか持たない猫は生き残る。実生活に役立つ技術や知識を学校は教えてくれないけれど、それがなんなのかを考えると意外と難しいかもしれない。
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
猫が森で狐に会った。狐は賢く経験豊か、世間でも大変評価されていると思い、猫は愛想よく話しかけた。
「狐さん、こんにちは。ご機嫌いかがですか、景気はどうですか。この大変なご時世、どうやってやりくりされていらっしゃるのですか?」
傲慢な狐は猫を見下し「お前はどのような技を持っている?」と尋ねた。猫は「犬に追いかけられたとき、木に飛び上がって身を守る、たった一つの技しか持っていません」と答えた。狐は「おれは百の技の入った知恵袋を持っている」と猫に自慢した。
ちょうどそのとき、四頭の犬を連れた狩人がやってきて、猫はすばやく木の上に飛び移り、枝葉の中に隠れた。そして「狐さん、袋を開けて!」と叫んだ。
しかし狐は犬に捕らえられてしまった。
「百の技を持っていてもしょうがない。私のように木にのぼることができれば命を落とさずにすんだのに……」と猫は狐に言うのだった。
狐人的読書感想
教訓的なお話でしたね。たくさんの技術や知識を持っていても、その状況で実際に使えるものがなければ意味がない、といったところでしょうか。
それから、傲慢になって人を見下してはいけない、なんてことも含まれているかもしれません。
実際に役立つことを学ぼうとするのって、結構むずかしい気がしてしまうんですよね。
学校で習うことのほとんどって、実生活では何の役にも立たないとかよく言われたりしますけれど、だったら実生活で役に立つ知識や技術ってなんなんだろう……とか考え出すと、案外パッとは出てこなかったりします。
そういえば、女子は学生時代に化粧をすると非常識と言われ、大人になれば化粧をしないと非常識と言われ、学校で化粧を教えるべきでは……、みたいな話を聞いて、なるほどなあ、と思いましたね。
確定申告の仕方とか冠婚葬祭やビジネスのマナーとかも学校では習わないですよね(ひょっとして習うところもあるのかもしれませんが……)。
実際に役立つ知識や技術を身につけたいけれど、何が実際に役立つ知識や技術なのかわからず、だったらやっぱりたくさんの知識や技術を学ぶしかないのかもしれないなあ、と思った、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
実生活で役に立つ知識や技術ってなんなんだろ?
狐人的読書メモ
・『狐と猫/グリム童話』の概要
KHM75。原題:『Der Fuchs und die Katze』。
以上、『狐と猫/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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