狐人的あいさつ
コンにちは。狐人 七十四夏木です。
読書していて、
「ちょっと気になったこと」
ありませんか?
そんな感じの狐人的な読書メモと感想を綴ります。
今回は『ヨリンデとヨリンゲル/グリム童話』です。
文字数2000字ほどのグリム童話。
狐人的読書時間は約6分。
魔女は美しい乙女を魔法で鳥に変えて蒐集する。恋人は諦めずに相手のことを想い続ける。試練がカップルを末永く幸せにするグリム童話。
未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
狐人的あらすじ
昔、森の真ん中に古い城があり、そこには魔女が住んでいた。魔女は昼には猫やふくろうに変身し、日が暮れるとまた人の姿に戻るのだった。獣や鳥をおびき寄せて、料理して食べていた。城から百歩以内に入った人は、魔女の魔法で動けなくなる。しかし、汚れなき乙女だけは鳥に変えられ、鳥かごの中に閉じ込めれた。城の中には七千羽の珍しい鳥がいた。
ある日、ヨリンデという美しい娘と、婚約者のヨリンゲルが静かに語らいながら森を散歩して道に迷ってしまった。二人は城に近づかないよう注意していたが、知らぬ間に城から百歩のところに入り込んでしまった。ヨリンデはナイチンゲール(夜鳴きうぐいす)に変わり、ヨリンゲルは動けなくなってしまった。魔女はヨリンゲルの魔法を解き、鳥に変わったヨリンデを連れて行ってしまった。
ヨリンゲルは近くの村で羊飼いの仕事をしながら、城に侵入する方法はないかと機会をうかがっていた。するとある夜不思議な夢を見た。夢の中のヨリンゲルは真ん中に真珠のある赤い花を見つける。その花を持っていると魔女の城に入ることができ、その花で触れると鳥になったヨリンデは元の姿に戻るのだった。目を覚ましたヨリンゲルはさっそく花を探し始め、九日目にようやくそれを見つけることができた。
ヨリンゲルは夢のとおり城に入ることができ、魔女の魔法の力を打ち消し、ヨリンデと七千羽の鳥を元の娘の姿に戻してやった。そしてヨリンデとヨリンゲルはともに家に帰り、末永く幸せに暮らすのだった。
狐人的読書感想
美しい娘を鳥に変えて蒐集するのが趣味の魔女って、ちょっと珍しく感じたのですがどうなんでしょうね?
『ヨリンデとヨリンゲル』は「婚前交渉を禁止する寓話である」という話を見つけて、たしかにグリム童話っぽい解釈でおもしろく思いました。
ナイチンゲールという鳥ははじめて知りました。サヨナキドリともいうそうです。とても鳴き声の美しい鳥なんだとか。
試練を乗り越えたカップルは末永く幸せでいられるということ?
愛し合うヨリンデとヨリンゲルの幸せを願った、今回の狐人的読書感想でした。
読書感想まとめ
幸せなカップルに必要なのは試練?
狐人的読書メモ
・『ヨリンデとヨリンゲル/グリム童話』の概要
KHM69。原題は『(Jorinde und Joringel』。
以上、『ヨリンデとヨリンゲル/グリム童話』の狐人的な読書メモと感想でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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