基本情報
- ジャンル:スポーツ・野球
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ジャレコ
- 発売日 :1987年6月26日
ゲーム概要
- 「バントでホームラン」の伝説のゲームといえばコレ。先進の要素を数多く取り入れた意欲作。テレビ中継さながらの画面構成に、多くのゲーム少年と野球ファンが興味を持ったよ。「ペボーッ!」にも独特の味があって言いたくなるね。
- 本作はなんと158万本も売り上げるも、ゲームの中身には賛否がある。バグか、それともゲームバランスが未調整だったのか。とにかく内容がめちゃくちゃ。
- バントでホームランもだけど、操作性の悪さから守備が鬼のように難しく、往年の名選手たちが球場で失策の山を築く、見るに耐えない試合に。
- とはいえ、ヒット作としての売上実績は揺るぎないもの。新機軸への評価も高かった。ゆえにその後はシリーズ展開。ナムコの『ファミスタ』シリーズと競い合った。
- ネタにされがちだけども、ジャレコの屋台骨を支えた立派な作品。画像だけ見るとクオリティ高そうなところはなかなか手が込んでて小憎らしいね。
れとげ部!での評価
無理げ!:
ここが無理げ!
- バントでホームラン!
――もはや伝説! 各チームに一人設定された「強打者」ならバントでもホームランを打つことができるっていう、ね。ポンセがマリオばりの大活躍!(ポンセは昔のプロ野球チーム・大洋ホエールズの選手で、口ひげを生やした風貌から当時「マリオ」とあだ名されてたんだって) - ペボーッ!
――って聞こえるの、じつは「プレイボール!」って言ってるそうな。江川卓氏の肉声をサンプリングした合成音声なんだとか。 - 守備が鬼むずい!
――操作性悪っ! 往年の名選手たちが次々とエラーしていくよ。(いやさ、私が操作してるんだけどさ)
コメント! (レトゲで一言!)
ペボーッ!
【2023年8月3日追記】
本日、YAHOO!ニュースを見ていたら「燃えプロの“伝説のバグ”バントホームラン」の真相が明かされていてビックリ。開発者の関雅行さんへインタビューしたところ、「ホーナーがとにかくすごかったんです」って、どういうこっちゃ? 関さんはヤクルトファンで、サンケイアトムズ時代から当時の神宮球場へよく通っていたとのこと。もちろんホーナー選手が出場した試合も観戦していて、「来日直後から本塁打を連発した」のを見て、これを参考にホーナー選手をモチーフにしたゲーム内選手のミート指数とパワー指数を上げる指示をしたら、それがバグにつながったそう。記事本文にも書いたけど、「バグか、それともゲームバランスが未調整だったのか」疑問に思っていたので、「ゲームバランスの調整がバグにつながった」と謎が解けてなんか「おー」ってなったよ。
※ボブ・ホーナー選手はヤクルトの外国人選手。大リーグ通算215本塁打を放ち、「燃えプロ」が発売された1987年に29歳(当時)で来日。2試合目で3本塁打を放つなど、「ホーナー旋風」を巻き起こした。