基本情報
- ジャンル:パズル
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ジャレコ
- 発売日 :1989年9月29日
ゲーム概要
なぜか昔は麻雀牌を使ったパズルゲームが多かった(なんでだろ? 流行ってたから??)。そんでもって、ジャレコより1989年9月29日に発売された『落っことしパズル とんじゃん!?』もそんなパズルゲームのうちの一つである。開発は当時アーケードで激ムズSTGを作り続けていたNMK――それだけで硬派で難解な高難易度パズルを想像してしまうレトロゲーマーも中にいたかもしれない。しかし蓋を開けてみれば、本作はコミカルなキャラクターが主役の非常にライトなこの感じ。
自キャラは「ぶたさん」というまんまなネーミングの豚さんなんだが、これがなぜかと聞かれたならば「同じNMK&ジャレコのタッグで発売されたアーケードゲーム『ぶたさん』からの出演」となる。このぶたさんを操って、牌で迷路のように構成されたフィールドに存在する「特定の牌」を穴の中に落とせばステージクリア。ぶたさんは「Aボタンのパンチ」と「Bボタンのプッシュ」で牌を押す――パンチは牌が壁にぶつかるか穴に落ちるかするまで、プッシュは1マスだけ牌を移動させることができる。また、牌はまとめていくつでも押すことが可能。時間制限がないため、じっくりと考えながらプレイするスタイルのパズラーにとくにオススメの作品となっている。
各ステージごとに落とせる牌の数が決まっていて、それを越えたらミスになる。あるいは、ハマり状態になってしまった場合はセレクトボタンで降参することになり、これもミスとなる。ゲームは残機制、パスワードによる継続プレイ可。その他のルールとして「特殊牌」があり、これは特殊な効果を持ち――魚の描かれた「失牌」は「落とすとミスになる」、徳利の描かれた「もう一牌」は「残りイン数が増える」と、ゲームのよいアクセントになっている。
88面クリア後にはプログラマらしき人物(「ぐぬぬ」という名前らしい)が登場、プレイヤーに挑戦してくる。ここからはパスワード継続が出来なくなり、苦労して99面をクリアするとようやく全クリ……かと思いきや、まさかの裏面40ステージ「うらとんじゃん!? ぐぬぬの逆襲」に突入する。
本作は確かに「地味で単調」な感は無きにしも非ずんば如しなりにけり。しかしルールは簡単で気軽にハマれるし、ステージが進むにつれかなり難しい面もあったり、さらに裏面まで用意されていて――単純ながら歯ごたえのあるPZLだ、と言えそうな!
れとげ部!での評価
萌げ!:
ここが萌げ!
美少女キャラもあるよ!
ステージクリア時やパスワード表示画面で女の子が出てきて、応援してくれたり祝福してくれたりアドバイスをくれたりする。このファッション誌風の女の子の一枚絵がファミコンながらに非常によく出来ていて、正直本作の見どころはこの一点に絞られるといっても決して過言ではない――と、私は思ってる!(いや過言だ!)(というか、個人的にはグラフィックの作りすごくがいい。面ごとに見られるぶたさんの可愛らしい動き、タイトル画面やエンディング絵の細かい演出が好印象だ。うん、ぶたさんに萌える!)
コメント! (レトゲで一言!)
単純ながら歯ごたえのあるPZL。ファッション誌風の女の子の一枚絵がファミコンながらによく出来てる。