スクウェアのトム・ソーヤ

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:RPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :スクウェア
  • 発売日 :1989年11月30日

ゲーム概要

(う~む、ドラクエ3を彷彿とさせるシンプルなタイトル画面がなんか良き……!)さて、今回は『スクウェアのトム・ソーヤ』だけど知ってる? もちろん「スクウェア」は「FF」に代表される有名RPGを数多く世に送り出したメーカーで、『トム・ソーヤーの冒険』といえばこれまた有名な児童文学(日本じゃ「世界名作劇場」の印象が強いと思うけど)。じゃあ『スクウェアのトム・ソーヤ』は? たぶん「知ってる人は知っている」マイナーゲームじゃなかろーか?

本作は数あるRPGの中でもかなり「特異」な作品といえそう。「小説『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』をモチーフとしているRPG」って、それだけであまり類を見ないゲームではあるんだけど、ここでいうところの「特異」とはそれとはまた違った話ね。

まず、ゲームを始めて宝探しに出かけると、そこには「横から視点のフィールド」が続いている。とりあえず店を探して武器防具を揃えようにも「店に入れない!」「入れても何も売ってくれない!?」――そう、このゲームには「お金や武器防具の概念が存在しない」のである!

武器がないなら、戦闘は当然殴るのみ! ダメージはなぜか「小数点第1位」まで表示され、これもまた他のRPGでは見たことがない。そして、見事敵を倒しても「経験値がもらえない!?」。つまりは「レベルアップもしない!」。本作の成長は「内部的にパラメーターが上昇」し、しかも「休憩して回復することではじめてその成長分が反映される」という、筋トレの超回復を彷彿とさせるようなちょっとリアルなシステムになってる!

これら「少々奇抜なシステム」のせいか、本作は当時大ヒット! ……とはならなかったな。ただし、その奇抜さゆえに「プレイしたファミっ子たちの心に残るゲーム」だったのは間違いないって思ってる。前述の成長システムにおいては同社の後の作品でも似たようなカタチが採用されていたりする。併せて、グラフィックや音楽は同時代の他のゲームと比較してもなかなか高品質で「さすがはスクウェアさん!」って感じね。知名度はそんなに高くないかもだけど「スクウェアというメーカーの歴史」を語る上で欠かすことのできない作品だと私は考えているよ!

ストーリー

1855年のアメリカ西部。ここは、ミズリー州のとある田舎町、セント・ピーターズバーグ。

この町に住むトム・ソーヤは、町一番の腕白坊主。いつもいたずらばかりしているので、町の人からは嫌われているけど、仲間の子供たちからは尊敬されている少年だ。

そんなある日、町に妙な噂が流れ始めた。どうやら、この近くのどこかの町に海賊の宝が埋まってるらしいのだ。

「そういえば、夕べ見た夢も、みんなと宝捜しに行く夢だったなぁ。よぉーし!」

さあ、冒険好きのトムの心に火がついた。さっそく海賊の宝についての情報を集めようとするけど、普段のいたずらがたたって、なかなか教えてもらえない。どうやら町の人は、またトムがいたずらをたくらんでると思ってるようだ。

でも、そんなことでくじけるようなトムじゃない。

「一緒に行かないか? すごい宝物が、どこかに隠されてるらしいぜ!」

お手伝いの黒人少年・ジムや、ガールフレンドのエミーを仲間にしたトムは、ついに海賊の宝について知っている人をつきとめた。北の森に住んでるヘイズじいさんがそうらしいのだが……。

さぁ、キミもトム・ソーヤになって、海賊の宝を捜す冒険に出発しよう! 行く手には多くの難関が待ちうけてるけど、仲間と力を合わせれば、きっと宝物を見つけられるよ。

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

隠神げ!

ここが隠神げ!

「きろくむし」という名の都市伝説!

本作の敵キャラにはやはり「他に類を見ない攻撃」をしてくるものが存在する。それが「ふこうむし」であり、その攻撃とは「ふこうむしはボタンをおした! それはリセットボタンだった!」という、まさかの「ゲームをリセットする!?」という禁じ手である。これは演出とかじゃなくて、本当にリセットボタンを押したのと同様、強制的にタイトル画面へ飛ばされるのだ! そして、さらに恐ろしい「セーブデータ消去」を行う「きろくむし」の存在が囁かれたのだが……、これは完全なる「デマ」でした! っていうね。いなくて安心したけれど、いたらちょっと面白いかも?(いや、やっぱ笑えないかも!)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    おそ~かな やめよかな…

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