北斗の拳2 世紀末救世主伝説

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :東映動画
  • 発売日 :1987年4月17日

ゲーム概要

『北斗の拳2 世紀末救世主伝説』は1987年4月17日に東映動画より発売のファミコン・アクションゲーム――タイトルに『2』とあることからも分かるように「東映動画『北斗』ナンバリングシリーズ」の第2弾だ。前作は原作人気によって150万本を売り上げてしまった「伝説のクソゲー」として話題に挙げられることも多い作品だが、本作ははたして……。と、もったいぶって言うまでもないので、ここで結論から言ってしまうと「脱力系バカゲーがそのまま進化してしまった!?」って感じ。前作において不評だった「左方向へのスクロール」を『スーパーマリオ』でおなじみの「右方向へのスクロール」に変更するなど一部改善は見られるものの――やっぱりグラフィック・演出・音楽など全体的にしょぼく、相変わらず後半の難易度が鬼ムズだったな。

操作も基本的には前作と変わらず、十字キーの上でケンシロウはジャンプするが、まるで月面を舞うかのようなフワフワ感で、あっという間に画面上端に到達してしまう。このさじ加減が非常に厄介で、ジャンプキックを当てたり、飛び道具を叩き落としたりするのが難しい(当たり判定が手足の先の方にあって近すぎると当たらないなど距離感もシビアだ)。ステージは全8面――前作にはなかったギミックが見られるなど、「北斗ゲー」としての正統進化を幾分感じられる場面もある。内容としては当時放映中だったテレビアニメに合わせるカタチで「天帝編」が再現された。各ステージのボスキャラには、ソリアやファルコなど天帝軍の将軍を抜擢。ボスは決まった攻撃パターンを繰り返してくる印象を受けるが、やはり後半にいくほど強敵となる。ケンシロウの敗北時には「キャラごとの必殺技」が漢字で表示される演出も光る――ケンシロウの勝利時には「最初の一撃をボスの体の特定部位に当て(秘孔を突く)、そのまま撃破する」ことで奥義名が表示される。

タイトル画面にある「VS START」の表示に「2P対戦」を期待してしまったが、これは「ボス戦だけを練習できるVSモード」的なもので、いきなりボスキャラと連戦する内容となっている。世紀末世界ということで、相変わらずモヒカンの命は軽く、パンチの連打で肉片となりてはじけ飛ぶ。そして、前作にてその名声(断末魔)を響かせた「あべしパワーアップシステム」は本作でも健在――敵を倒したときに出てくる「あべし」の文字を取ることでケンシロウがパワーアップする『グラディウス』的なノリ。しかも『2』では「あべし」を一定数集めることで「ひでぶ」まで出現、さらなるパワーアップができるという――また断末魔へのこだわりを妙な方向へと進化させてしまったな(ただし先に「名声」と述べたように、「あべし」の知名度をここまで高めたのは「ファミコンゲームの功績だ!」として評価する声は大きい)

ストーリー

ラオウなきあと天帝の名の下に混迷の世を統治する中央帝都………………。

成長したリンとバットは、北斗の旗をかかげ抵抗を続けていた。しいたげられた人々の声に応えケンシロウが今復活する。元斗皇拳のファルコめざして中央帝都へいそげケンシロウ…………………

れとげ部!での評価

無理げ!

ここが無理げ!

クソゲーはクソゲーだけど愛され系だよね!?

と感じさせるところが原作『北斗の拳』の凄いとこ。ネットのレビューなど見ていても、滅茶苦茶に扱き下ろしているような評価はあまり見られず。『北斗の拳』ファンの懐の深さには感心させられる――と思ってしまうのは私だけ?

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    脱力系バカゲーがそのまま進化してしまった愛され系クソゲーって――北斗ファンの懐の深さに感心してしまうのは私だけ?

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