ラストハルマゲドン

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:RPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ユタカ
  • 発売日 :1990年11月10日

ゲーム概要

『ラストハルマゲドン』は、魔族(魔物、モンスター)が主役のRPG! その哲学的・衝撃的ストーリーは、当時のゲーマーたちに興味深く迎えられたな。地上の生物全てが息絶えた地球で、地の底に眠っていた異形の魔物たちが蘇る。スライム、ゴブリン、スケルトン――彼らはついにこの星が自分たちの手に帰ってきたと喜びの声を上げる。しかしその喜びも束の間、地球外からやってきたエイリアンの攻撃を受ける。魔物の代表者たちは協議し、エイリアンの討伐と地上に残された謎の解明を、12人の勇者に託すことになる。――うん、今でこそ「魔物に代表される『悪』の側を主役に据えたゲームやアニメ」は珍しくないけど、当時としてはかなり異色といってもいいんじゃないかな? 私は今でもこのオープニングストーリーを聞いただけでかなり食指がピクリしちゃうけど、どうかな?

本作は元々PCゲームで、内容もさることながら「容量の大きさ」が話題になった。PC-88版はフロッピーディスク7枚組、FM TOWNSはなんとCD-ROM3枚組! ――うん、わかってる、今じゃ「それのどこが大容量なの?」ってなっちゃうけど、昔はこれが凄かったの! まぁFDはオープニングで2枚使われていたり、CDはまだ読み込み速度が遅かったりで評判はイマイチだった気がするけど、とにかく凄かったの! コンシューマー移植であるファミコン版はこの点かなり容量を削らざるを得なかったんだろうね、グラフィックとか他機種に比べるとかなりしょぼい印象は否めない。そのため「移植度が低い!」と捉えられてしまい、ほとんど話題にならなかったな。

ゲーム内容なんだけど、まず特徴的なのが「3パーティ制」の導入である。12名の魔物の勇者は「3つのパーティ」に分かれ「昼・夜・サルバンの破砕日」という3つの時間帯にそれぞれ活動することになる。各魔物は特定のレベルになると進化して、さらに他の魔物の細胞と融合することで、外見や能力が大きく変わってくる。PC版ではこのパーティ編成や細胞融合の相手をある程度自由に選択することができるため、これを誤るとゲーム進行が難しくなるから計画性が要求されるんだけど、FC版では完全固定化されている。ゲーム開始後当面は各地にある石板を読んでいく単調なものになるんだけど、謎が解明されていくにつれ、シリアス展開が待っている。「自分たちは何者なのか?」その答えがわかったとき、プレイヤーは衝撃のエンディングを目の当たりにするだろう! ――みたいな。

本ブログでの評価は間違いなく「神げ!」――と言いたいところなんだけど、FC版はやはり「劣化移植」の感は否めず。とくに本作は「容量的な問題」が大きいことは理解してはいるんだけど、移植元がいいとね、やっぱり……、ね。これは割と「FC移植あるある」だと私は思っているんだけど、どうかな?

ストーリー

はるか昔…。魔族と人類が共存していた伝説の時代、魔族は人類に敗れた。その後、人類は地上の王となり長き年月をその手中に収めた。そして、はるか未来…人類は滅亡した。長き時を地の奥底で耐え忍んでいた魔族は再び地表に蘇ったのである。時、同じくして人類の滅亡を待ち望んでいたもう一種の生命体があった。宇宙からの侵略者である。その星の王として君臨せんがため、今、本当の最終戦争が始まった。しかし、それは魔族にとってこれから歩まねばならぬ恐るべき時代へのほんの一歩にしかすぎないことをまだ誰も知らない…。

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

衝撃のエンディング!

  • 人類滅亡の理由は「感情の希薄化」だった。
  • 滅亡を悟った時一つのプロジェクトを計画。
  • それは自分たちの肉体と精神を分離させ互いに戦わせること。
  • 分離した肉体が「魔物」、精神が「エイリアン」
  • 何も知らず、憎しみの塊となった肉体は戦いの中で感情を取り戻す。
  • そして二つが再び一つとなることで、新たな人類が生まれた。

――みたいな(違ってるとこあるかもだけどたぶんこんな感じ)
うん面白い!

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    魔物が主役の哲学的RPG。劣化移植感は否めないけど容量的にしょーがないファミコンあるある。こんなん好きやろ? 私は好き。

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