基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :サンソフト
- 発売日 :1985年10月4日
ゲーム概要
『ルート16ターボ』は1981年2月にリリースされたアーケードゲーム『ルート16』のファミコン移植版ね。メイズ(迷路)系とかドットイート系とかいわれたりするけど、まぁ平たくいっちゃうと『パックマン』みたいな。自機である車(マッド・エックス)を操作して、16のエリアを走り回り、敵の妨害を避けつつ、落ちている特定のアイテム(お金袋など)をすべて回収すればステージクリア!
本作はどっちかっていうとマイナーなゲームだと思うんだけど「バグでクリアできない!?」ってことは有名なんだな! 知ってる? ステージ9ですべてのアイテムを取ってもクリアできずに、ゲームオーバーになるしかないっていうよね。じつは現在ではROMのプログラム解析により「本来は全10ステージの2周構成だった!?」ことが判明していて、10ステージ目もしっかりROMに入ってるって。「ちゃんとテストプレイしてほしかったな……」とか思わずにはいられないんだけど、当時はバグなのか仕様なのか判断つかなかったな!(なんかそんなゲーム他にもあった気がするし!)
もう一つ有名な話として「ナムコさんの『ラリーX』に似てる!?」っていうよね~。まぁ似てるんだけど。しかし、この時代は「パクリパクられ」が氾濫してたからなぁ……。とはいえ、本作にオリジナル性がないのかといえば、決してそんなことはありません! とくに「16エリアという多大なステージ構成」とかは、なかなか優れたアイデアだって私は思ってる! 最近はゲームハードの性能も使いきれないくらいアップしていて、ゲームのアイデアはほぼ枯渇しているとも捉えられるよね~。――アイデアの出尽くした今とアイデア次第で面白いゲームが作れた昔と、どっちの方がいい時代だったのかなぁ……みたいな。なんとなく感慨深いのが私にとっての『ルート16ターボ』というレトロゲームなんだな!
ストーリー
悪の組織「カンハルー」は、世界中の国々からお金を盗んでいた。
そして秘密基地を作って、たくさんのお金を隠していたのだ。
やっと秘密基地を探しだした君は、愛車、マッド・エックスに乗って基地に踏み込んだ。目的はお金の入った袋をすべて集めて来ることだ。しかし、中には、カンハルー軍団と呼ばれる自動攻撃車や、モンスターが動き回っている。
君は、すべてのお金を無事に集められるか…………
マッド・エックスを操作して、ドーラやエニーをすべて集めて下さい。カンハルー軍団は、迷路を利用したり、ターボとファルグを使ってうまくかわして下さい。
取扱説明書 <遊び方> より
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
ハードの制限がいろんなアイデアを生んでいたな!
『ルート16ターボ』の移植元であるアーケード版の『ルート16』は1981年2月にリリースされているんだけど、当時のハードの性能は今とは比較にならないくらいに低かったのは言うまでもないよね。しかし、だからこそ「ハードや技術で劣っている部分がアイデアでカバーされている!」って感じられるゲームが多く出ていて、『ルート16』もそんな作品のうちのひとつだと私は思っているよ! 本作はエリアが16に分かれているうえ、エリアをつなぐ通路に出ると画面が切り替わってエリア間を移動する点が新しかったな! まだスクロールのない固定画面式ゲームでありながら、この工夫によって広大なフィールドを移動できるって上手いアイデアだったと思うんだけど、どうかな? ハードや技術で劣っている部分がアイデアによってカバーされ、またそれが他にないゲーム性を生み出していく。現在ではハード性能は使い切れないくらい大きくなっていて、ゲームのアイデアはほぼ出尽くしたように思われるけど、だったらまたあえてハード面に制限をもうければ新しいアイデアが生まれてくるかも――って、単純に考えちゃうんだけど、そんなに簡単なものじゃないか。ゲームの開発環境は今のほうがいいのか、それとも昔の方がよかったのか、悩ましいところだよね~(――って私はいったい誰目線でしゃべっているんだろーね???)
コメント! (レトゲで一言!)
パックマンみたいな? ぶっちゃけラリーX? いやいや、アイデア次第で面白いゲームが作れた時代のキラリと光る工夫があるよ。