暴れん坊天狗

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:横スクロールシューティング
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :メルダック
  • 発売日 :1990年12月14日

ゲーム概要

  • うん、自機が天狗のお面とは、これ面妖な! ――といえば、ファミっ子ならば『暴れん坊天狗』ですよね(?)

  • 本作は、あの『源平討魔伝』(1986年)を開発した源平プロの元スタッフが手掛けたという見た目からして奇抜な横スクロールシューティング。
  • 何も前知識なしにプレイすると、天狗のお面がニューヨークの街を破壊していく、なんともシュールな感じになってる。
  • その斜め上をいくシュールさから、発表当時は「恐ろしいメーカーが現れた!」「ゲーム界に超新星現る!」「バイバイ、ジャレコにケムコ!」など、ファミっ子たちを震撼させたっていう話(本当に?)

  • そんな『暴れん坊天狗』だけど、設定や内容については見た目に反して割としっかりしてる印象を持ってる(ただし、いずれも奇抜すぎる)
  • ストーリーは「凶星があらわれた影響で亡者が徘徊する生き地獄となってしまったアメリカを救うため、人々の祈りに応えて天狗のお面が現れた」という、一応、「なぜ自機が天狗のお面なのか?」っていうプレイヤーの疑問にはちゃんと答えてる(でも、やっぱり無理あるか)。
  • ならば、なぜに天狗のお面は、救うはずのアメリカの街を破壊してるのか……、って思うかもだけど、開発当初のストーリーが「平将門の首塚から飛び出した落ち武者の生首がアメリカ合衆国に復讐する」といったもので、タイトルは『実録 怨念の生首』だったという、流石は『源平討魔伝』の流れを汲んでるだけはあるよね~。
  • もちろんニンテンドーオブアメリカの許可が下りなかったために、なぜか「天狗のお面」に変更されたんだって。ちなみに海外版タイトルは『Zombie Nation』で、自機はなんと生首。海外版のストーリーを読むに「侍の大将であるナマクビ」とのこと。ってことはナマクビは生首じゃなくて人ってこと……? ここら辺も謎すぎて逆に面白いんだよねー。

  • そして肝心のゲーム内容なんだけど、シューティングとしては普通に良作。『暴れん坊天狗』は、一般的にはバカゲーに分類されているけど、決してクソゲーではないこの感じ。
  • ただし、難易度はそれなりに高い。まぁ、シューティングは難易度高くってなんぼの世界ではあると、ACT&STGが苦手で端から諦めの境地に至ってる私なんかは思うわけで。
  • 自機は微妙に慣性が働くクセのある操作感だったり。天を衝く魔貫光殺法の罠があったり。ラスボスよりも強いボスが2面に現れたり。その辺りは下におまとめ。
  • そんなこんなれとげ部!での評価は「無理げ!」。ただしこの手のゲームが好きな人はハマること請け合い。レトロゲーマーなら話のタネに一度はプレイしておいて損はないよね!

ストーリー

暴れん坊天狗

21世紀を目前にした199X年アメリカに正体不明の凶星が接近していた。本土に近づくにつれて、それは邪悪な生命体へと姿を変え、合衆国の全てを覆い尽くそうとしていた。生命体は(ダークシード)の発する妖気により、人々は皆、亡者と化し人々は心を失っていた。「心」の残ったわずかの人は、捕らえられ監視された。自由を願う人々の祈りが、海を越えて、平和の守護神大和の国の天狗のもとにとどいた。己の霊力によって「大天狗の面」をつくり出し、それを自由と平和を奪回するため、アメリカ本土へ飛ばしたのであった。待ち受けるのは、完全にコントロール不能となった軍隊、ダークシードのエネルギーによって異常発生したモンスターなどが、次々と襲いかかって来る。刻一刻と合衆国が征服されてゆく、極めて困難なこの状況を、「大天狗」は救うことができるのであろうか。

Zombie Nation(海外版タイトル)

1999年、ネバダ州の砂漠に墜落した無害な隕石と思われたものは、恐ろしい力を持った邪悪なエイリアン、ダルクシードであった。ダルクシードは奇妙な磁力光線を放つことで、無力な国民をゾンビに変え、巨大な像を生き返らせて汚れ仕事をさせていたのである。この光線によって、彼は多くの凶悪な兵器を操る力を得たが、中でも伝説の侍の刀「修羅」ほど強力なものはなかった。侍の大将であるナマクビは、刀が悪の手に落ちたと聞いて、直ちにアメリカに向かった。ダルクシードの魔の手からアメリカを救うために必要な力と知識を持っているのは、彼だけだった。

れとげ部!での評価

無理げ!

ここが無理げ!

  • 背景じゃない!?
    ――背景ビルから天高く立ち昇る光線みたいなアレね。初っ端はビルが背景だから光線も背景だって思っちゃう。でも、当たるとヤバイ。なんてったって威力がパナイ。ひょっとしてビルの屋上でピッコロが魔貫光殺法の練習でもしてるんだろうか。とにかく注意すべし。

  • 2面のボスがえぐい!
    ――即死級の攻撃が速いっていうね。グラフィックは腕組みしたボディビルのおっさんみたいなんだけど、調べてみたら『伝説の巨人ポール・バニアン』とのこと。アメリカやカナダの民話に出てくるひとなんだってー。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    『暴れん坊天狗』はなんとコナミコマンド(上・上・下・下・左・右・左・右・B・A)が使える(最後の「B・A」はなくても通る)。ポーズ中に入力すると体力が全回復する。ただし使えるのは一回だけって。やっぱり私には難しい……。

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