基本情報
- ジャンル:シューティング
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ナグザット
- 発売日 :1992年7月17日
ゲーム概要
- うん、『サマーカーニバル’92 烈火』。このソフトは「高額プレミアソフト」「高難易度ゲー」として知られているね。
- ご覧の通りのシューティング。弾幕系。このゲームは発売当時コアなシューティングファンを除いてほとんど注目されなかったな。……なぜかって? その理由が「高難易度」。高速スクロール、画面を埋め尽くさんばかりの敵と弾と。そして、それらファミコンでは制御し切れない情報量によって生じるちらつき。
- 「常軌を逸している」といっても過言じゃないこの仕様が当然の如く一般ウケするわけがなかったな。しかしシューティングファンの評価は違った!
- 「確かに難しいが絶対にクリアできない作りではない」
- 「無数にそそり立つ針の穴から正解を導き出し、精確に糸の矢を貫き通しその先の的を射抜くが如くその作業は難事なれど、やってみせよう!! 余には叶う!!」
- 「素晴らしいゲームバランスであった」
- 「貴様の孤独な闘いは決して無駄ではなかったのだ」
- ……うん、まぁそういうこと(どういうこと!?)。つまり、画面がちらつくほどファミコンの限界を超えた仕様、それによって実現した高難易度は、すべて計算されたゲームデザイン。高速スクロールする画面を目で追いながら、良質なテクノサウンドを耳に垂れ流し、もはや画面のちらつきさえ心地よくってトリップ!
- ――そんな感じ(どんな感じ!?)で現在では再評価されている。当時注目されなかったがゆえの出荷本数の少なさも相まって、一気にプレミア化。ファミコン末期の高額プレミアソフトの代表格として知られる存在に。れとげ部!での評価はもちろん「無理げ!」そして「高額げ!」。ついでに「神げ!」評価をつけてもよかったんだけど、アクション・シューティングが苦手な私は(自力では)このゲームに手も足も出ず。裏烈火なんて夢のまた夢なのであったのである……。
ストーリー
西暦2302年―――
人類は銀河系を統一し、銀河連邦政府はアンドロメダ系共和国と同盟を結びつつあった。突然、アンドロメダ系共和国は、トロン星雲から飛来したと思われる数万隻の宇宙艦隊から奇襲を受けた。交戦30日、アンドロメダ連合艦隊は壊滅状態に陥る。銀河連邦政府は第一次援軍を送った。しかし、たった2日で殲滅される。そして、謎の宇宙艦隊は銀河系にも侵略を開始、銀河連邦軍は必死で抵抗を試みるも空しく敗戦。敵艦隊は地球に迫ろうとしていた。すでに失った艦艇1200隻、死者320万人、武力の差は歴然な状態を表していた。いま、地球から一機の戦闘機が飛び立とうとしていた―――最新鋭巡航戦闘機RECCA―――人類の生存のすべてを託して。取扱説明書 <ストーリー> より
れとげ部!での評価
無理げ!:
そして……
高額げ!:
ここが無理げ!
- シューティングは難しくてなんぼとはいえ……
――コアなシューティングファンって、すなわち高難易度シューティングファンってことだもんね。基本的にシューティングは難しいジャンルなの。だから個人的にシューティングが難しいことに文句をつけるつもりはない。それを理解した上であえて言おう「いや、難しいって!」。本作のタイトルにある「サマーカーニバル」は当時のゲーム大会の名前なんだけど、そのゲーム大会において完走者0という記録が残っているそう。いや、難しいって!(大事なことは2回言う精神)
ここが高額げ!
- ファミコン末期のプレミアソフト!
――現在、カセットのみでも数万円はするって話。ファミっ子たちの間じゃ有名な。なぜ『サマーカーニバル’92 烈火』は高いのか? その答えがこれね。ファミコン末期の92年に発売されたがゆえのプレミアム。とくにこのソフトはその高難易度も相まって、発売当初ほとんどのユーザーに見向きもされず。当時、未開封の新品が100円でワゴン売りされていることも珍しくなかったんだって。だがしかし、現在では一転してFC末期のプレミアソフトの代表格に。「出荷本数が少なかったこと」「ファミコンの限界を突破した仕様」が再評価されたんだね。
コメント! (レトゲで一言!)
「NORMAL GAME」のエンディング後「TO BE CONTINUED…」画面でリセットするとタイトル画面が変化して、再び「NORMAL GAME」を始めると「裏烈火」にいけるよ!(ただし、いけるとは言ってない)