コズミックウォーズ

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:シミュレーション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :コナミ
  • 発売日 :1989年8月4日

ゲーム概要

  • さて、今回は『コズミックウォーズ』ですか。これはコナミさんが出した初のシミュレーションゲームで、なんと「グラディウス」の世界観が元になっている!? って、ファンにはアツいタイトルだったなぁ。

  • 本作が発売された1989年頃といえばコンシューマー機においてもそろそろSLGという存在が認められ始めていたっけね。とはいえ、宇宙戦争を題材にしたSLGといえば当時まだあまり存在しておらず。コナミさんとしてもかなーり冒険だったのではなかろうか。そこで「グラディウス」。勝算の低い本作の中で唯一計算できたのはたぶん「グラディウスファン買ってね!」ってことだったんだろうな。だから当然、雑誌広告などでもそのことを前面に押せ押せムードだったんだけど、はたして効果たるや如何ほどのものだったのだろう……、現在でもマイナーゲームの印象は拭えず。売り上げ的にもお察しだったに違いない。

  • しかして、じゃあこのゲームがダメなのかといえば「そんなこたーない!」と断言しよう。1989年当時の他のFCソフトと比較しても本作は「かなり高水準」にある(「さすがコナミさん」ともいえる)。PCのSLGと比較しても勝っている部分は多かったのではなかろーか。
  • 複数ユニットで艦隊を組み、司令官を配属し運用する。1ターンを7つのフェイズに分ける。――こうしたシステムは今振り返ってみても先進的な試み。戦闘アニメとかファミコンというハードの性能からしたら相当なものなんじゃないか、これ。戦闘アニメOFF機能とかも今のSLGじゃ当たり前だけど、当時のSLGにはないものもあったからね、親切設計といえそう。

  • うん、確かに欠点もある。戦闘マップがごちゃごちゃしてて見にくいとか、「グラディウス」シリーズの再現性が乏しいとか、かな。一番の問題は「敵の思考時間が長い!」こと。これはFCのシミュレーションゲームだと割と抱えているファミコンあるある、でもファミコンだからしょーがない!

  • 本ブログでの評価は「隠神げ!:☆3」。戦略性が試されるシミュレーションゲームとして本作はなかなか理想的な作り。司令官には育成要素もあり、契約金を低額に設定して募集をかけ、能力の低い人材をあえて雇用し鍛えていくのが、個人的には好きだったな。「CPUの長考」や「グラディウスあんま関係なくね?」とか欠点もあるにはあるけど、宇宙戦争系好きなら絶対楽しめるはず。本作は移植もリメイクもDL配信もない。もっと再評価されてもいいタイトルだと思っているのは私だけ?

ストーリー

プロキオン星系に、人類初めての恒星国家が築かれた。
宇宙歴はここに始まる。

最初の恒星国家成立から約100年後、(宇宙歴106年)トライアングル星系国家が新たに誕生。その後数々の宇宙開発の発展と共に、人類は次々に新星系国家を成立していった。

宇宙歴
230年、ダイヤモンド星系国家誕生。
382年、カシオペア星系国家誕生。
418年、ウサギザ星系国家誕生。
532年、オリオン星系国家誕生。
604年、アンドロメダ星系国家誕生。

そして、宇宙歴639年、人類はケンタウルス星系の開発に着手した。しかし、同星系恒星シセインの第3惑星を調査中の一行からの連絡が突然途絶えた。
緊急追跡調査の結果、巨大隕石の衝突による事故と断定。翌年、本格的な原因調査のため、多くの無人探査船が同惑星に向かった。

宇宙歴645年、帰還した無人探査船はわずかに一機。しかし、そこにもたらされた情報に人々は戦慄した。恒星シセインの第3惑星の事故は、隕石の衝突などではなかった。何者かによる故意の攻撃で、調査隊は全滅したのである。
人類は、未知の生命体と、最も悲劇的な出会いをしてしまったのだ。

宇宙歴649年、各星系は未知の生命体からの攻撃を受けた。これに対し、全恒星国家は強力な団結のもと応戦。

ここに、いまだかつて人類が体験しえなかった壮大な宇宙大戦“コズミックウォーズ”が開始された。

取扱説明書 <プロローグ> より

れとげ部!での評価

隠神げ!

ここが隠神げ!

  • グラディウスのシミュレーション!(?)
    ――ビックバイパーがユニットとして使えるだけでも私としてはアツかった。でも、一般的な評価としては「グラディウスを活かし切れていない」って感じに。「グラディウスの宇宙戦争シミュレーション」というよりは「オリジナルの宇宙戦争シミュレーションにグラディウスメカがゲストとして参戦」みたいな。このあたりは「グラディウス」を押しすぎたために出てしまった不満だったのかなぁ。まぁ確かにそう言われたほうが「グラディウス」にとらわれすぎずもっと純粋に楽しめたかも、っていう気はしないでもない。スピンオフかクロスオーバーか、そこらへんの区別とかマーケティング戦略的にもなかなか難しいところがあるのかも……、みたいな?(みたいな?)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ところでSLGって隠れた名作多くない?(私が割とSLG好きだからか?)

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