闘将!!拉麺男 炸裂超人一〇二芸

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクションアドベンチャー
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :バンダイ
  • 発売日 :1988年8月10日

ゲーム概要

『闘将!!拉麺男 炸裂超人一〇二芸』は1988年8月10日にバンダイより発売のファミコン・アクションアドベンチャーゲーム――「闘将とうしょう!!拉麺男らーめんおとこ」ではなく「闘将たたかえ!!拉麺男ラーメンマン」と読む学び。そんな『闘将!!拉麺男』は言わずと知れたゆでたまご先生の漫画『キン肉マン』に登場する主要キャラの一人・ラーメンマンを主人公にしたスピンオフ作品だ――1988年よりアニメ化されており、本ゲームはアニメ化との連動でリリースされたメディアミックス作品となっている。

このゲーム、ご覧の通り、グラフィックは(当時のファミコン作品としては)全体的に丁寧に描かれている。ゲーム性としては「アドベンチャー・格闘・RPG」といった三種の要素が詰め込まれている。主人公のラーメンマンを操作して、「白龍・金龍・黒龍という三悪人が少林寺の地禁門から逃げ出した」事件を解決する。中国の治安を取り戻すとともに、六人の奥義伝承者たちから「超人一〇二芸」という巻物を授かることがゲームの目的となっている。

コマンド選択を駆使して人々にヒントを聞きながらアイテムを集めていくアドベンチャー要素と、悪人との格闘アクションバトルで経験値を稼ぎラーメンマンを成長させるRPGが合体しているような意欲作。戦闘は敵との一対一で行われるリアルタイムアクションとなるのだが、ラーメンマンと敵の動きが機敏かつ細かいモーションを見せてくれるところが、ファミコンながらに頑張っている。また、4方向マップを移動中、ラーメンマンが奥側にいるときは小さくなり、手前に移動したときには大きくなる――という遠近法で奥行きを表現している妙なこだわりも見られる。

本作の一般的な評価は残念ながら「クソゲー」。その一番の理由は「移動速度の遅さ」だ。キャラ移動の遅いゲームといえば『星をみるひと』『スーパーモンキー大冒険』などを彷彿とする――「クソゲーとなりやすい要因の一つ」といえそうだが、『闘将!!拉麺男 炸裂超人一〇二芸』については前述の通り、「移動速度が遅い!」以外は丁寧に作られている印象を受ける。じつはADVパート・ACTパートともに欠点は他にも複数指摘されているのだが、しかし「移動速度の遅さ」を改善するだけで「神とまでは言わぬがそれでも……」と思わされるところが確かにある。――非常に惜しいレトロゲームだと私は考えているよ。

ストーリー

美来斗利偉・拉麺男、彼こそ、中国四千年に渡る中国拳法伝承者の中でも最強と言われた漢。もちろん、彼のその姿は歴代の達人とともに英雄面山に刻まれている……。その拉麺男に超人拳法を体得させ、闘龍極意書を授けた、修行寺にいる陳老師のもとへ、ひとりの傷をおった達人があらわれた。彼は、息もたえだえに「少林寺の地禁門の封印が解かれたのです。頂上拳法を体得し、悪の限りをつくした白龍・金龍・黒龍が再び中国全土の治安を乱し、復讐のため私を含めた七人の達人を狙っているのです……ウッ。わ、私は命からがら逃げてきました…。他の六人が心配です、グフッ。」

陳老師は拉麺男に言いました。

「拉麺男よ。その三悪人を倒すことのできるのは、闘龍極意書・超人一〇二芸を伝承したお前だけじゃ」

「だが、のう拉麺男よ、それには七達人の“奥義七芸”をも体得し、さらには、“頂上拳”という究極の奥義も体得せねばならんのじゃ。どうじゃ、ひきうけてくれるか?」

拉麺男はすくっと立ち上がり

「老師、もちろんです。この拉麺男が、必ず、必ずや三悪人を倒し、再び、平和な中国にして見せます」

そして、彼は陳老師の修業寺をあとにした……天下無敵の快男児その名は、闘将!!美来斗利偉・拉麺男!

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

中げ!

ここが中げ!

『闘将!!拉麺男』の再開はあるのか?

掲載紙は『少年ジャンプ』ではなくて『フレッシュジャンプ』だったが――休刊に伴い未完のまま連載終了している。2004年7月31日発行の『キン肉マン超人大全集』によれば「先生は続きを描く意欲がある!」らしい――2021年に『グランドジャンプ』にて32年ぶりの新作が(読み切りとしてだが)掲載された。『キン肉マン』も時を経て新シリーズが始まったし『闘将!!拉麺男』も……あると思います! ――なんて。未だに期待しているのは私だけ??

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ある一つの欠点さえ直せば神とまでは言わぬがそれでも……。

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