ワイリー&ライトのロックボード ザッツ☆パラダイス

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:ボードゲーム
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :カプコン
  • 発売日 :1993年1月15日

ゲーム概要

『ワイリー&ライトのロックボード ザッツ☆パラダイス』は1993年1月15日にカプコンより発売のファミコン・ボードゲーム。本作を一言で表するなら「ロックマン版モノポリー」あるいは「ロックマン版いたスト」って感じ。――もはやこれ以上の説明は不要と思われるくらいそのまんまな内容なんだけど、しかし一つだけどうしても言いたいのは「ロックマンほとんど出てこない!?」

「いや、出てるじゃん!」思ったかもだけど、ホントこれだけ。――と言っても過言じゃないくらいロックマンの出番がない!(正確には、冒頭のセレクトとカードとエンディングのみの登場)。そう、このゲームの主役はいつもの『ロックマン』では脇役(一人は悪役)となる5人――悪の科学者・Dr.ワイリー、ロックマンを開発したライト博士、ロックマンの妹的存在ロールちゃん、そして『4』で初登場したコサック博士とその娘カリンカだ。コサック親子についてはシリーズ中でも『4』以降ほとんど出番がなく、この二人をプレイヤーキャラとして使用できるゲームは現在までのところこのゲームのみとなっているそう。このように本作は「ロックマンのスピンオフ」的作品となっており、ロックマン好きのファミっ子は少しガッカリしちゃったかも。逆に、コアなロックマンファンからしたらこれほどロックマンの脇役にスポットを当てた作品も珍しく――唯一無二、垂涎もののシリーズタイトルだと……いえるだろうか?(コサックファンいてはる? ちなみに「ロールちゃんが喋った!」のも本作がお初とのこと)

さて、正直ここまでですでに言いたいことは言い切った感があるんだけど。一応、ゲーム内容についても少しは触れておこうかな。先述した通り、本作は『モノポリー』や『いただきストリート』のような、土地やお金を取り合う「すごろくボードゲーム」となっている。最大参加人数は4人。ルーレットを回してボードを回り、土地を買っては必要に応じて建物を建てていく(建物は他のプレイヤーの土地にも建てることができるが、多少不利な条件の下での建築となる)。他のプレイヤーが自分の土地や建物のあるマスに止まるとその使用料としてお金を支払わせることができる。土地や建物を隣り合わせに所有していくことで使用料がアップしていく――所謂「独占要素」も存在。また、ロックマンシリーズの敵キャラをモチーフにした「ボスカード」を使ったり、ボスに変身できる「変身マス」に止まることで、自分に有利な効果をもたらしたり対戦相手を妨害したりできる。これを防げるカードとして「ロックカード」と「ブルースカード」があるのだが、カードの山に1枚しか存在しない切り札として設定されているため、なかなか手に入れることが難しい(このレア感を出すためさらにロックマンの出番を減らしてしまった感がある)

このように、本作には高難易度アクションゲームとしてその名を馳せた『ロックマン』の面影はほとんどないどころか、展開によっては本編主人公たるロックマンがまったく活躍しないままゲームが終わることもしばしばだ。そのためなのか定かでないが、ロックマンが「メガマン」として驚異的な人気を誇った北米において本作は発売されていない。日本でもゲームボーイ版の発売が予定されていたらしいのだが、結局未発売に終わっている。そんなこんなで「知られざるゲーム」となってしまったまさに異色のロックマン。しかしながら、ボードゲームとしてのクオリティは充分に高く、シリーズ本編からのキャラクター選出も絶妙で――埋もれてしまったのが少々惜しいなとさえ感じられる、密かな良作だと私は思っている。

れとげ部!での評価

異色げ!

ここが異色げ!

ところで、Dr.ワイリーが勝てるゲームって……

シリーズ多しと言えどもコレだけじゃね? って。おなじみのジャンピング土下座ならぬ、ジャンピング万歳には一見の価値があるって考えているの、私だけ?

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ロックマンが脇役となるシリーズ異色作。ここでしか見られない(たぶん)ジャンピング万歳には一見の価値あり。

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